2024年11月05日( 火 )

「市民に知っていただきたい」北九州の空き家対策、いよいよ本格始動

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北九州 空き家対策

 26日、北九州市の空き家面的対策について、第3回拡大実施協議会および第8回面的対策モデル実施協議会が開催された。

 第3回拡大実施協議会では、事業者が空き家を指定する「事業者提案」などの手続きに関するヒアリングなどが行われ、北九州市および協議会会員それぞれの意見が集約され、来年度以降の方針が決定された。空き家情報の提出などについて、双方の負担を軽減するほか、対象となる空き家の要件緩和などが決定された。

 決定した「連担」「点在」の要件については、下記の通り。

<連担>
2戸以上の空き家が連担している(敷地が270m2以上であれば1戸でも可、空き家に隣接する空き家も対象)

<点在>
町内会内で直線距離1kmに2戸以上

北九州 空き家対策 活用法
配布予定の資料
北九州市建築都市局長・橋口基氏

   点在については、当初の「町内会内で3戸以上点在」「半径150m圏内に3戸以上点在」から、対象を拡大させるため、要件が緩和された。拡大実施協議会では、今年度までのモデル地区事業や拡大実施協議会での会議を踏まえ、来年度から本格的に取り組みを開始する。第8回面的対策モデル実施協議会では、モデル地区での成果(※詳細)が報告された。

北九州市は、固定資産税の納税通知書や、市民に配布する市政だよりで告知を続けていくという。来年度の地元(自治会)提供は、下記エリアを予定している。地元から提供された空き家情報について、協議会などで選定後に空き家所有者へアンケートが行われる予定。「まずはこのような取り組みについて、空き家所有者や市民の方々に知っていただきたい」と市の担当者は話した。

小倉北区:モノレール・三萩野、片野駅
小倉南区:モノレール・守恒、徳力団地駅、JR・下曽根駅
戸畑区:JR・九工大前駅
八幡東区:JR・八幡駅
八幡西区:JR・折尾駅、筑豊電鉄・三ヶ森、西山駅
若松駅:JR・若松駅

※詳細 ^
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【永上 隼人】

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