老化すれば時流に乗られず
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コンパニオン業界の雄である某社は、今まさに青息吐息のありさまだ。新型コロナの影響で仕事の依頼がこなくなった。幸いに蓄えがあるため、急場を凌げてはいる。ただ、打開策としてさまざまなビジネスにチャレンジしているが、今のところ目立った成果は見られない。
同社の社長が自虐的に語る。「45年前は怖いもの知らずだった。当時、コンパニオン派遣という仕事はなかったが、必死でこの仕事に飛びついた。たまたま時流に乗ることができたおかげで業界のトップに立てた」。コロナ禍を経験し、頭の中では「新しい世の中の到来がそこまできている。それはわかっている」という。しかし、長期にわたり培ってきた思考・発想・行動のパターンが災いし、新たな時代の息吹をうまく感じられなくのなっているようだ。
「やはり、誰もが時代の変化に取り残されるという鉄則からは逃れられないようだ。もう引退を決断する潮時なのかな」と悶々とした日々を送っている。
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