九州初、西鉄の大型複合ビルが「DBJ認証」最高位ランク取得

　西日本鉄道（株）は13日、福ビル街区建替プロジェクトとして新設される大型複合ビル「新福岡ビル（仮称）」が、「DBJ Green Building認証」のプラン認証で、最高位ランクの「5つ星」を取得したと発表した。同認証の「5つ星」取得は九州初という。

　「DBJ Green Building認証」は、環境・社会に配慮した不動産（Green Building）を支援する目的で、（株）日本政策投資銀行が創設。今回の「新福岡ビル（仮称）」については、（1）省エネ性能・省資源性能が充実している、（2）利用者の利便性・快適性・健康性を高めている、（3）優れた防災性能を有している――の3点がとくに評価された。

　同ビルは、地域熱供給システムの導入により、CO2排出量の削減に寄与できる。各種設備機器の稼働状況の一元管理により、エネルギー使用状況の見える化を促進する「BEMS（ベムス：Building and Energy Management System）」も導入。さらに、省エネ効果のあるCO2除去デシカント空調機を国内で初めて採用するなど、環境に配慮した取り組みを行っている。

　また、バリアフリーをはじめ、オフィスの全フロアに天候や騒音に左右されず、自然換気が可能な「ダブルスキン」や「Low-Eガラス」を採用。非接触エレベーターシステムの導入や、オンラインセミナー・ウェブ展示会の通信環境を充実させるなど、感染症対策も重視している。

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【代　源太朗】