北九州市テクノセンター、不動産および事業を売却へ

　北九州市は、（株）北九州テクノセンター所在地内における市有地、ならびに同社の土地・建物を含む全事業も譲渡する。不動産の概要は以下の通り。

（1）北九州市有地
　土地（底地）9,854.83ｍ²（戸畑区中原新町114-59、64、66、86）

（2）北九州テクノセンター
　土地（駐車場）2,517.61ｍ²（戸畑区中原新町114-10）
　建物　S造11F（1993年1月築）
　事業内容：オフィス賃貸、契約駐車場賃貸事業など

　今回の売却は、制限付一般競争入札によって行われるもので、（1）と（2）を一体として、同一時期に同一人に売却する。そのため、北九州市と北九州テクノセンターと共同で入札を行う合併入札（1つの札で入札）となる。

　北九州テクノセンターは、1990年4月、北九州市、福岡県、地域振興整備公団（現・（独）中小企業基盤整備機構）、ならびに民間企業89社の出資によって誕生した第三セクター。オフィス賃貸などの収益事業を核として、中小企業支援や公益事業の推進を行ってきた。

　しかし、2019年11月、出資比率2位の中小企業基盤整備機構から「頭脳立地法に基づき設立された第三セクターに対する支援は、国としての役割を終えた」という見解が出され、保有する株式に関しては、企業または地元自治体に譲渡したいとの方針が示された。

　こうした状況のなか、事業譲渡に向けた決議がなされ、21年4月27日に開催された臨時株主総会で、北九州市も同決議に賛成。今回の、市有地を含む一体的売却に至った。最低売却価格は5億8,836万2,000円。

　今後のスケジュールは、入札申込が21年6月21日（月）～同月24日（木）午後5時まで（場所：北九州市庁舎7F産業イノベーション推進室）。入札が、21年7月29日（木）午前10時となっている（場所：北九州テクノセンター5階506・507号室）。

※その他詳細はコチラ
市有地売却及び株式会社北九州テクノセンター事業譲渡に係る制限付一般競争入札のご案内（北九州市）

【代　源太朗】