【再掲】2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想(12)~長崎新幹線をつなげば佐賀空港の利便性は向上するか?
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C&C21研究会 理事 下川 弘 氏
現在、長崎新幹線(九州新幹線・西九州ルート)の計画が進行中である。長崎県内の区間(長崎~武雄温泉)は「西九州新幹線」として来年秋ごろに部分開業するが、その後の佐賀県内を通る区間については、フル規格化などの整備方針をめぐって、国と佐賀県との間で意見が激突。今後の全線開通はまだまだ見通せない状況にある。
この長崎新幹線が仮に全線開業に至った場合、佐賀空港にも接続させることで、佐賀空港の利便性は向上するのだろうか。
長崎新幹線は、九州新幹線の新鳥栖駅から分岐することになるが、それをさらに佐賀空港までつなげようとすれば、おそらく佐賀駅からの分岐になると思われる。
そうすると、長崎~新鳥栖間は長崎新幹線がメインであるため、佐賀空港線は佐賀駅での乗り換え便がほとんどとなる可能性が高い。つまり、2カ所での分岐と乗り換えが必要となる。博多~佐賀空港間の直行便には、前回の博多~北九州空港間と同じように1時間当たりの本数にはかなり制限が出てくるため、シャトル便のようなダイヤにはならないだろう。
ちなみに博多~佐賀空港間の距離は約58km。約18分プラスアルファの所要時間と、大人片道2,160円(博多~小倉間の料金と仮定)程度の料金がかかると想定される。
Map data (c) OpenStreetMap contributors, CC-BY-SA /一部加筆
(つづく)
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2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想
<プロフィール>
下川 弘(しもかわ・ひろし)
1961年生まれ、福岡県出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築設計第一部や技術本部、総合企画本部企画部などを経て、99年1月には九州支店営業部に配属。その後、建築営業本部やベトナム現地法人、本社土木事業本部営業部長などを経て、2020年9月から九州支店建築営業部営業部長を務める。社外では99年9月からC&C21研究会事務局長(21年8月から理事)を務めるほか、体験活動協会FEA理事、(一社)日本プロジェクト産業協議会の国土・未来プロジェクト研究会幹事、(一社)防災教育指導協会顧問など数々の要職に就いている。関連キーワード
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