2021年上半期の国際収支状況、10兆4,675億円黒字
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財務省は10日、2021年上半期の国際収支状況(速報)の概要を発表。「経常収支」は10兆4,675万円(前年同期比3兆5,019億円増)の黒字だった。
輸出額は39兆2,231億円(前年同期比22.2%増)で、商品別では自動車が同32.8%増、自動車部品が同38.8%増。輸入額は36兆9,089億円(同11.6%増)で、商品別では、非鉄金額が同12.2%増、通信機が同11.3%増)で、輸出額から輸入額をひいた「貿易収支」は2兆3,143億円(前年同期比3兆2,877億円)となり黒字。サービス収支は訪日外国人の減少により2兆909億円の赤字だった。
一方、海外の子会社などから企業が受け取る配当金などの「第一次所得収支」は11兆4,406億円(前年同期比7,116億円増)で過去最大となった。
国際収支状況のうち、貿易収支とサービス収支は国内総生産(GDP)と関係のある項目だが、「第一次所得収支」など、それ以外の項目についてはGDPの構成要素とはならない。
近年、貿易収支における黒字は減少傾向にあり、第一次所得収支の黒字が日本を支えている状況だと言っても差し支えないだろう。
【新貝 竜也】
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