小笹に建設中のマンションで紛争(4)通学路にもお構いなしの強引な工事
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田中構造設計の身勝手で強引な工事推進
田中構造設計が建築主である「アイズ小笹」の強引な建設の様子については、「アイズ小笹建設問題2021」、「福岡住環境を守る会」などのサイトで詳しく公開されているので、問題点を紹介する。
「アイズ小笹」の建設現場は小笹小学校、平尾中学校の正規の通学路(緑の路側帯)に面し、通学路は午前7時から9時まで車両の進入ができない歩行者道路となっている。「アイズ小笹」の建設現場前の通学路において、通学時間帯に重機の搬出入のため大型トラックが道路をふさいでいた。
田中構造設計の田中忍社長は、福岡市開発・建築調整課の課長と係長が同席している場で、「『アイズ小笹』の工事では『クレスト小笹』の敷地には一歩も入らずに工事をする。将来、『クレスト小笹』が改修工事などを行う場合も、『アイズ小笹』の敷地には入らせない」(議事録より)と発言している。
しかし、着工後、隣地との境界の擁壁やブロック塀に異変が生じると、「『クレスト小笹』の敷地に入って調査、補強をしたい」と申し入れている。この申し入れに対し、「クレスト小笹」の住民は「『クレスト小笹』の敷地に入って工事を進めたいのであれば、田中社長自身が先言を撤回し、工事の進め方や、近隣へ迷惑や心配をかけていることについて説明することが先決ではないか」と憤っている。
7 月2 日、福岡市開発・建築調整課の課長、係長ら4人が「アイズ小笹」の建設現場を視察。とくに、崩落の恐れがある擁壁の状態を住民に確認していた。Net IB Newsでは、開発・建築調整課と建築指導課に取材を申し込んだが、「新型コロナウイルス感染防止の観点から面談での取材は受けられない」(建築指導課長)とのことだったので、書面で質問を送付しており、回答を得られる予定である。
(つづく)
【桑野 健介】
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