世の中の役に立つにはどうすればいい その答えとしてたどり着いた洗車王
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(株)洗車王 代表取締役 川口 俊二 氏
「人生を逆算して考えよ」との助言がキャリアの一大転機に
車体のフォルムを精緻に認識、布ブラシと高圧洗浄機能で優しく美しく洗い上げる高性能洗車機で、クルマを愛する人たちに人気沸騰中の(株)洗車王。SDGsの取り組みも、もちろんぬかりはない。「洗車機の性能を上げることで水の使用量を削減し、かつEVシャンプーを用いることで、環境により優しく、クルマをよりキレイに仕上げられるようにしています」。代表取締役の川口俊二氏は、穏やかな笑みをたたえてそう語る。
氏が同社の前身となる(株)グリーンペダルを立ち上げたのは24歳の時。「実はフランス料理店でコックになるべく修行していたのですが、ある人から『どう生きたいか、そのためには人生を逆算しなきゃ』と言われたことをきっかけに、真剣に自分の将来を考えるようになりました」。すでに10代のころ、フィリピンのスラム街、スモーキーマウンテンの映像を目にして、いつかひとの役に立てる人間になりたいと願ったという氏。若き日のその真情は、かの言葉に即発されて行動となり、洗車王という事業のうちに結実した。「自分の時間をつくり、経済的にもゆとりをもてる。私にとってまさにうってつけの仕事でした」。ひとへも自分自身へも注ぐそのまなざしは、慈愛に満ちて懐深い。
宗教と実務の現場で培った知識と人間愛 独自のスタイルで人々を支え導く
それもそのはず(その風貌からピンとくる読者もおられよう)、川口氏はなんと34歳のときに真言宗の寺にて得度し、現在は僧侶としての活動も行う異色の事業家なのだ。経営と宗教という二つの領域に通じた氏のもとには、さまざまな人々が相談に訪れる。実務の現場で積み重ねた知識と経験によって、氏の言葉は他の僧侶とは一味違う説得力を帯び、悩める人たちの心を支え導く。
自身の鍛錬も怠らない。今年は唐津の名護屋城そばの郵便局を買い取り、修行場とした。加えて、子ども食堂の開設計画など、地域コミュニティの活性化に向けた取り組みも進めている。洗車王の事業を通じた環境保全の取り組みを基盤に、貧困や不平等をなくす試み、ひいては平和で公正な社会の実現というふうに、広がりと奥行きをもって発展しつつある川口氏の活躍に、今後も目が離せない。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:川口 俊二
所在地:福岡市博多区東光寺町2-7-98
設 立:2014年7月
資本金:333万円
TEL:090-5941-1378
URL:https://www.sensyaou.com/
<プロフィール>
川口 俊二(かわぐちしゅんじ)
2008年3月、福岡市博多区でコイン洗車場を開業。2009年に(株)グリーンペダルを設立。2014年4月に洗車王福重店をオープンし、(株)洗車王を設立。現在、福岡県内に直営4店舗、秋田にフランチャイズ1店舗を展開する。関連キーワード
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