福岡、そして日本をワクワクさせるメンターテインメント・カンパニーへ
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(株)山口油屋福太郎 代表取締役社長 田中 洋之 氏
累計6億枚以上も食された大ヒット商品は誕生から20年
「福岡、そして日本をワクワクさせるメンターテインメント・カンパニーになる」。そう高らかに宣言するのは、大ヒット商品「めんべい」をはじめ、明太子や食用油を軸に多種多様な商品ラインナップを展開してきた山口油屋福太郎の代表取締役社長、田中洋之氏だ。「メンターテインメント」とは、明太子とエンターテインメントをかけ合わせた造語。人を楽しませようとの心意気たっぷりの、、なんとも小粋なキャッチフレーズである。
「めんべい」は今年、2001年の発売からちょうど20周年を迎えた。博多名物辛子明太子の味を、冷蔵することなく持ち運べるようにし、多くの人々に気軽に楽しんでもらいたいという想いから誕生したというこの商品、いまや土産物売り場に行けばどこでも目にする定番商品である。これまで累計6億枚以上も食されたというから凄い。
「『めんべい』のもう1つのコンセプトは、『料理仕立てのおせんべい』。噛んでしっかり味わっていただきたい。そんなおせんべいを世に送り出したいという想いを込めて、開発されました」(田中氏)。九州各地の名産物とコラボした「ご当地めんべい」も含め、現在そのバリエーションは数十種類にものぼる。福岡というエリアを越えて、「めんべい」はいままさに、日本中の人々に愛され育てられる商品へと成長を遂げつつある。
フードロス問題を積極的に発信し 福岡の食文化につながる観光を
「私たちの業界は、とかく過大・過剰包装に走りがちです。でも、SDGsが叫ばれる昨今、それではいけない。そこで商品の包装について新たな取り組みに着手しました」という田中氏。まずは看板商品「めんべい」の新味「香味えび」の外箱と中身のトレーを刷新したという。今回の試みではとくに環境に配慮し、FSC認証紙やシュリンクレス形状、卵殻配合トレイを採用した。
だが、田中氏の向ける視線は自社商品のみにとどまらない。フードロス問題を福岡から発信しているほか、福岡の食文化と連動した観光への取り組みにも率先して関わっている。世界から人が集まる都市に福岡を成長させたい、食と観光をつなげるムーブメントを巻き起こし、コロナ禍でダメージを受けた街を活性化、そして新たな未来を創造したいと熱く語る田中氏。「ワクワクさせる」取り組みに、これからも目が離せない。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:田中 洋之
所在地:福岡市南区五十川1-1-1
設 立:1955年1月
資本金:1,000万円
TEL:092-475-7777
URL:https://www.fukutaro.co.jp
<プロフィール>
田中 洋之(たなか ひろゆき)
1969年5月生まれ、山口県熊毛郡平生町出身。カリフォルニア州立フレズノ校経営学部卒。米国で海外ランドオペレーター業に従事後、仏国パリに本社を置くバカンス会社クラブメッドに入社。同社退職後2005年に山口油屋福太郎に入社。常務取締役、代表取締役副社長を経て19年に代表取締役社長に就任。関連キーワード
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