2024年07月16日( 火 )

皆がより良く生きる社会をつくるため  「小さな勇気の選択」を支え続ける

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(株)クインテット 
最高経営責任者 松下 耕三 氏

自分の人生は自分で決める

(株)クインテット 
最高経営責任者 松下 耕三 氏

 「全国3,000院以上の美容クリニック(形成外科・美容外科・歯科)の医院情報と、13万件以上の体験談が集まる美容クリニックのポータルサイト」、『美容医療の口コミ広場』で知られる(株)クインテット。同社は、インターネット時代と美容医療流行の到来をいち早くキャッチした松下耕三氏が、東大在学中にアルバイトをしながら培った豊かな経験とスキル、広い人脈を基に、2005年に設立した。

 「やらせ」を徹底排除した同サイトが利用者の厚い信頼と大きな支持を獲得し、同社は順調に業績を拡大していった。18年には、新卒採用・人材育成支援を中心に企業の組織力強化にも寄与する独自開発のソーシャルプラットフォーム、「Pando(パンドゥ)」をリリースした。

 松下氏が一貫して重視してきたのは、「より良く生きる」ことである。その原点は、幼少時代を過ごした福岡県那珂川市での暮らしにある。豊かな自然のなかで、そこに住まう人々と交流しながら、己の利益だけではなく自他の幸福を考えることの大切さを学んだという。個々人が環境や他人から与えられる「楽」な道を選ぶのではなく、己の意志をもって「小さな勇気の選択」を積み重ねていけるようになることで、それは実現できると、氏は力強く語る。

松下氏の「小さな勇気の選択」

 約10年の構想期間を経て立ち上げられたPandoは、学生のそうした「自ら選択」する力を引き出し、「後世にすばらしい時代を残す」ことを目的としている。Pandoでは、企業の事業内容や理念、給与や福利厚生などの就職条件、職場環境といった基本情報のみならず、代表や社員のビジョン・ヒストリーなども知ることができるようになっている。それは学生に、企業の給与や福利厚生などの条件や環境を重視する以上に、「自らの生き方の選択=就職」という考えを基に活動してほしいためである。これはまた、採用する企業側にも同様に、学生1人ひとりに真剣に向き合ったうえで採否を決めるという覚悟を求めるものでもある。松下氏は、若い世代が自らの選択を重視し、企業が人材との向き合い方を変えることが、後世にすばらしい世代を残すことに繋がると考えている。

 学生の就職活動支援として、独自の研修プログラムや企業経営者が登壇し、信念や生き方、企業理念などをテーマに講演する「Pandoアカデミー」も無料で提供している同社。今年4月には、企業と学生がビジョンを通じて出会える新卒採用サービス「ビジョン採用」もスタートさせた。圧倒的な資本をもった大手企業の就職斡旋システムが市場を占めるなか、あくまでも「自ら選択」する力を支えるPando事業の挑戦、それは松下氏が選んだ、「より良く生きる」ための「小さな勇気の選択」の1つなのである。

<COMPANY INFORMATION>
代 表:最高経営責任者 松下 耕三
代 表:代表取締役社長 山本 美仁
所在地:東京都新宿区市谷本村町2-10
設 立:2005年12月
資本金:1,620万円
TEL:03-6265-0364
URL:https://pando.life/qwintet


プロフィール
松下 耕三
(まつした こうぞう)
1977年、福岡県生まれ。東京大学理科二類(農学部)に進学、大学卒業後の2003年、(有)TRCを設立。05年(株)クインテット設立し、代表取締役となる。18年に「後世にすばらしい時代を残す」の理念を基に、学生就活支援プラットフォーム「Pando」事業(登録団体1,912団体、登録学生数3万900人(21年8月現在))を開始する。

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