高い水処理技術を中核に 福岡のビル環境を保全、活動を下支え
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エコアス(株) 代表取締役社長
大澤 清和 氏天神ビジネスセンターの衛生管理を請け負う
現在、福岡都心部で進行中の「天神ビッグバン」プロジェクト。航空法の高さ制限が緩和されたことでビルの建替えが進み、その棟数としては少なくとも52件が予定されている(21年2月時点)。そのシンボル的存在が天神ビジネスセンター(福岡地所)であり、コロナ禍でのオフィスの地方移転の動きとも相まって、ジャパネットホールディングスやNECグループが入居を決めるなど話題を呼んでいる。その衛生管理業務を請け負うのが、環境ソリューション企業のエコアス(株)だ。
給排水設備などの衛生関連事業を中心に取り組み、汚泥(産廃)処理、水処理、環境分析を含む総合的なビジネスモデルを確立している同社。17年にわたって積み上げてきた技術と実績により、「エコアスなら相談すればたいていのことには対応してくれる」と顧客から厚い信頼を寄せられている。とくに福岡周辺においては、「汚泥処理ならエコアス」といわれるほどの高い評価を獲得しており、得意とする飲食店厨房のグリストラップ清掃では九州ナンバー1の実績を誇る。代表取締役社長の大澤氏は、「毎日、当社のホームページを見て、いろいろな相談のメールや電話が入ってきます。飲食店のグリストラップの清掃から、産廃の処分先を教えて欲しいというものまで、幅広い内容の相談を受けます」と笑顔を見せる。
大澤氏は社外では(公社)福岡県産業資源循環協会(旧・産業廃棄物協会)の理事も務める。2019年には、適正処理・啓発部会の会長としての活動などが評価され、「福岡県環境保全功労者知事表彰」を受賞した。
徹底した衛生管理は社員の健康管理から
環境浄化に貢献している同社であるが、現場に携わる社員は汚れた物質を扱う業務を行う。社員に現場で使命感をもって業務に従事してもらっていることもあり、社員の健康管理にはひときわ気を遣っている。
その代表的なものが、社内でのインフルエンザワクチン接種だ。一般的に、会社としてワクチン接種を社員に奨励していても、社員は休暇をとるか土曜日に病院に行くしかなく、しかもその費用は自己負担となる。一方、同社は約10年来、医師、看護師を会社に呼び、希望する社員への接種を会社負担で実施している。接種率はほぼ100%であり、「1人でも感染すれば社内に広がるが、開始以降1人の感染者も出していない」(大澤氏)。このように会社として社員の健康を守る体制があるからこそ、社員が安心して生活し仕事に取り組むことができているのだ。
新型コロナウイルス感染症拡大により、オフィスビルにはより高度な衛生管理の技術とノウハウが求められるようになった。国際金融機能の誘致を掲げる福岡市が呼び込もうとしている外資企業は、設備や運用においてひときわ高い水準を求めるのであり、福岡市も「感染症対応シティ」を打ち出している。同社はそうした要求に応えつつ、これからも天神・博多地区などでの多くのビルの活動をしっかり支えるなかで未来の美しい福岡を輝かせていくだろう。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:大澤 清和
所在地:福岡市博多区西月隈4-8-32(本社)
福岡市博多区西月隈4-932-1,2(汚泥リサイクルプラント)
設 立:2004年4月
資本金:1,000万円
TEL:092-504-8390
URL:https://www.ecoas.co.jp
<プロフィール>
大澤 清和(おおさわ きよかず)
1953年、佐賀県唐津市生まれ。法政大学法学部卒。(公社)福岡県産業資源循環協会理事および同適正処理・啓発部会会長を務める。趣味はゴルフ、映画鑑賞、音楽鑑賞。信条は「意志あるところに道は開ける。諦めずに、そして成し遂げる、皆の笑顔の為に。」法人名
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