新生・わらび座にご支援を
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秋田商工会議所 会頭 三浦 廣巳 氏
私と劇団わらび座との出会いは6年前に遡ります。山川龍巳代表から「秋田市の中心市街地でミュージカルをロングラン公演したい」との相談を受けました。
2015年当時、秋田市中心市街地の再開発で誕生した「エリアなかいち」は開業3年目を迎え、冬季のにぎわい創出に苦労していました。そこで、県・秋田市などと実行委員会を組織し、「エリアなかいち」を会場にミュージカル「政吉とフジタ」の公演に漕ぎつけました。
このミュージカルは、「エリアなかいち」にある秋田県立美術館に常設展示されている巨大壁画「秋田の行事」をめぐり、パリ画壇で活躍した藤田嗣治と秋田の大地主・平野政吉の2人の男の物語を描いたもので、延べ125回の公演に2万3,000人を超える来場者が訪れました。郷土の先人・文化遺産に光を当てたミュージカルを地元の劇団であるわらび座が演ずることで、郷土への誇りと愛着を深めてもらう良い機会になりました。
以来、「新リキノスケ走る!」「東海林太郎伝説」「北前ザンブリコ」「Run!与次郎!~秋田国つくり外伝~」「竿燈物語~天の川に稲穂輝け~」と中心市街地でのミュージカル公演は冬の風物詩となっており、そのたびにわらび座から元気と勇気をいただいております。
しかしながら、ミュージカル公演の担い手である(株)わらび座は、皆さまご承知の通り、民事再生法による手続きを開始することになりました。
幸い、関係者により(一社)わらび座が新たに設立され、事業が継続されることになり、私は「(一社)わらび座」支援協議会の会長として、全国の法人・個人の皆さまに広くご支援を呼びかけております。
70年にわたり地域に根差したわらび座の活動は、秋田の財産であり宝でもあります。また、全国での公演や修学旅行の受け入れなどで、多くの方々に愛されてきました。これまでわらび座からいただいた多くの元気と勇気を、今度は私たちからわらび座に吹き込む時です。わらび座による芸術文化の継承とミュージカルの感動が継続されるよう、全国の皆さまの熱いご支援を心よりお願いいたします。
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