微生物の力を活用した生ゴミ処理機で環境にも経営にも優しさを提供
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(株)一二三 代表取締役
井上 竜毅 氏下水道や浄化槽に流しても残るのはまったく問題ない水溶液
世界がSDGsで歩みをそろえるいま、直球勝負で時代の流れに挑もうとしているのが、(株)一二三の井上竜毅氏だ。同氏はリュウセイグループの代表として、物流をはじめさまざまなビジネスに取り組んでいるが、その1つに一二三による飲食事業がある。福岡市東区松島に店を構える「一二三食堂」は、美味いカレーを提供する店として、近隣住民に愛される存在となっている。
さて、井上氏がこの事業を通して出会ったのがPOITだ。飲食店では生ゴミをいかにコストをかけず処理するかが重要課題の1つとなっているが、この全自動・消滅型生ゴミ処理機 POITは、生ゴミ処理にかかるコストを大幅に削減するのみならず、環境にも負担をかけない。基本原理は微生物の力のフル活用。ほとんどの生ごみをわずか1時間程度で分解し、5〜24時間で完全消滅してしまう。しかも、処理が終わり最後に残るものといえば、下水道や浄化槽に流しても問題ない水溶液だけという優れものだ。
こうしてランニングコストを大幅に削減するのみならず、環境を守ることにもなる。まさに、SDGsが目指すエネルギー削減、環境保全、生産・消費といったテーマをダイレクトに実現するマシンなのである。どんなにネット環境が進んでも肝心なのは人と人の関係
同社はPOITの専属代理店として広島以西のエリアで販売を一手に引き受けているが、この事業に乗り出したのはやはりSGDsへの強い関心からだという。グループがこれからも世に認められ発展していくには、こうした意識が不可欠である。新しい時代にふさわしい企業体として、あるべき姿を自分たちが率先して示していこうというわけだ。
38歳と若い井上氏だが、これまでも新しい取り組みに果敢に挑んできた。一例を挙げるなら、福岡魚市場に電動ターレットトラック(ターレ)を最初に導入したのも同氏である。これにより、かつては運転中のターレが発する爆音に悩まされていた同市場も、今ではすっかり穏やかな雰囲気に包まれている。
直近では、物流事業において最新の電動トラックをどこにも先駆けて導入したという。同氏は自信に満ちた笑顔でいう。「新しいものに飛びつくということではなく、常に先に繋げていく視点で選択しています」。高価な電動車両の導入も、すべて事業の、ひいては社会の未来を考えてのことなのだ。
そして、どんなにネット環境が進んでも、肝心なのは人と人の関係だと語る井上氏。その情熱的で人を惹きつける人柄で、オンオフともに素敵な仲間たちに囲まれているに違いない。
<INFORMATION>
代 表:井上 竜毅
所在地:東京都港区芝浦3-20-7
設 立:2019年12月
資本金 :500万円
TEL :03-6453-9123
<プロフィール>
井上 竜毅(いのうえ たつとし)
1983年直方市生まれ。福岡県立筑豊工業高等学校(現・鞍手竜徳高等学校)卒業。高校では生徒会長を務めるなど同級生の人望厚く、卒業後は父親に倣い運送業界に飛び込む。趣味は仕事と言い切るが実は家族思いの子煩悩で、5人の子どもたちとともに休日を会社で過ごすこともあるという。大切にする言葉は「謙虚と感謝」。関連キーワード
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