ラグビーで培った忍耐と団結力で 官民連携のまちづくりに貢献
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(株) エステートプラン
専務取締役 南川 洋一郎 氏大型プロジェクト企画に力強い助っ人
福岡市博多区に本社を構える(株)エステートプランは、在阪ゼネコン(株)銭高組出身の岩原正法代表が立ち上げ17年目を迎える不動産業者。手がける事業は、不動産開発・売買の仲介や、物流・工場用地開発の総合企画など、行政や地権者、デベロッパーをはじめとした民間企業をつなぐコーディネーター役を担っている。物件情報の入手から始まるプロジェクトのほとんどが、開発に至るまで実に5~10年の期間を要する大型案件。現在4件を抱える同社としては、資本力・忍耐力とともにノウハウをもった人材を必要としていた。そのようななか、2021年10月の入社と同時に専務取締役として抜擢されたのが南川洋一郎氏だ。
現在67歳の南川氏は、ラグビー元日本代表の経歴をもつ。「今のラグビー関係者は、僕のことはあまり知らないのでは」と謙遜するが、1970年代から80年前半までラグビー選手として活躍、テストマッチ(ナショナルチーム同士の国際試合)に多数出場するなど、日本ラグビー界の一時代を築いた功労者の1人と言っても過言でない。
南川氏はセンター・CTBという強いフィジカルと正確なスキルが求められるポジションで活躍。福岡高校、早稲田大学と一貫してレギュラーを獲得してきた。高校時に花園に2回出場しベスト4。早大3年時に初めて日本代表に選ばれ、在学中は日本選手権に3度出場した。
「早稲田の入学早々にオープン戦出場の機会をいただきました。その試合に、早稲田と日本ラグビーの礎を築かれた大西鐡之祐さんがお越しになっていました。後日、大西さんと一緒に観戦しておられた大学の先生から、大西さんが『新人の南川君は近い将来、必ず日本代表になる』と仰っておられたことを聞きました。私は大変嬉しく、その日を境に、いっそうラグビーに没頭しました。大西先生のお言葉が私のモチベーションアップになったことはたしかです」――南川氏は人生の分岐点についてそう語る。
会社そしてまちづくりへ貢献
当時の早稲田と新日鐵は、我が国ラグビーの最先端を担っていた。その環境下で南川氏は、新人時代から主力で活躍。たゆまぬ鍛錬の成果は、30歳での現役引退後の社業にも生かされた。すなわち、鋼材および建築工事の営業、スペースワールド開業、セメント、不動産など、幅広いビジネスを経験し、ラグビーと同様に第一線で活躍したのである。
このたびエステートプランの戦力となって約3カ月、南川氏は早速、用地の取りまとめから事業者との交渉、地元対策や行政との対話まで、その本領を発揮している。
「現職務での新たな知見、および、これまでの業務経験や人脈ネットワークを生かして、我が社の発展に貢献していきたいと思います。同時に、事業者や地権者、地域のみなさまがWin-Winの関係構築が図れる取り組みを目指して活動し、持続可能なまちづくりへ貢献してまいります」。そう意気込みを語る南川氏の面持ちは、いまも変わらずエネルギーに満ち溢れている。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:岩原 正法
所在地:福岡市博多区博多駅前4-3-3
設 立:2005年11月
資本金:1,000万円
TEL:092-477-5377
<プロフィール>
南川 洋一郎(みなみかわ よういちろう)
1954年福岡市生まれ。福岡高校、早稲田大学卒業後、新日本製鐵(株)(現・日本製鐵(株))に入社、八幡製鐵所、本社(東京)、九州支店(福岡市)勤務。30歳までラグビー選手として活躍。スペースワールドの設立準備・開設の重責を担うほか、鋼材および建築工事の営業に携わる。日鉄高炉セメント(株)、三井不動産リアルティ(株)を経て、2021年10月より現職。関連キーワード
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