2024年12月24日( 火 )

27日の日経平均株価大幅下げ、九州地銀はまちまち

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【表1】は日経平均株価の推移表である。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が会見した。高インフレと低い失業率を挙げ、前回の利上げ局面が始まった2015年と経済状況は「大きく異なる」と指摘。労働市場の改善や景気回復を脅かすことなく、「金利を引き上げる余地が十分にあると当局者らは認識している」と発言した。

 その流れを受けて、27日の日経平均株価は前日比841.03円安の2万6,170.円30銭(3.11%減)と大幅な下げで取引を終えた。出来高は13億5,171万株。

 【表2】は、九州地銀の4金融グループ(ふくおかFG・九州FG・西日本FH・山口FG)の株価推移表である。

 ふくおかFGの27日の株価は前日比41円高の2,237円(1.87%増)。21年3月31日の株価と比べて138円高(6.57%増)。ふくおかFGだけがプラスとなった。九州FGの株価は前日から増減なしの435円。21年3月31日の株価から40円安(8.42%減)となった。

 西日本FHの株価は前日比2円安の787円(0.25%減)。21年3月31日の株価から8円安(1.01%減)と微減。北九州銀行を傘下に置く山口FGの株価は8円高の706円(1.15%増)。21年3月31日の株価から30円安(4.08%減)となった。

 西日本FHの20年3月末の株価は610円。一方、山口FGの株価は612円で西日本FHの株価を上回っていたことがわかる。山口FGの株価低迷は、吉村猛前代表取締役会長の解任劇(クーデターの発生)など、社内の経営体制が厳しい状況にあることを物語っているのではないだろうか。

【表1】2022年1月の日経平均株価推移表
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【表2】九州地銀(FG・FH)の2022年1月の株価推移表
※クリックで拡大

【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】

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