令和4年度の社会情勢を見据えて キーワードは「擾乱」と「変化」
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気学導与会 会長
中馬 導与 氏「擾乱」の始まり
気学の新年始まりは2月です。その新年にロシアはウクライナへ圧倒的な武力で侵攻しました。両国の間には複雑な歴史の因果関係が横たわっています。しかし、だからといって武力で他国を侵略することは許されません。今年令和4年は「擾乱(じょうらん)の年」にあたります。秩序が壊れ乱れると同時に、変化が顕著になる年ということです。この年には世の中が必ず二極化します。
言い換えるなら、勝ち組と負け組とにはっきりわかれるということです。コロナ禍が始まった令和2年から「向こう3年間は経済が落ち込む」と予想されていましたが、昨年11月末に出現した「オミクロン株」で状況がさらに一変、いよいよ全ての企業が篩(ふるい)にかけられることになるでしょう。このような時代には経営者の不屈の精神が必要です。単に「生き残る」という経営方針ではもちません。「勝ち残る」、いや、「勝ち抜ける」という強い意志が求められます。
擾乱の年はあらゆる事柄が負に作用します。大型倒産がいくつも発生することは間違いありません。大口取引先の洗い直しを勧告します。取引先とのトラブルはもちろん要注意です。自然界では天変地異が起き、人間社会に大きな被害をもたらす可能性が大です。最も懸念されるのは地震。大型台風や集中豪雨、豪雪にも注意が必要です。今年も昨年以上の自然災害が懸念されます。巻き込まれないよう最大の警戒で臨みたいものです。
「原点回帰」で変化に対応せよ
社会全体が大きく変化するなか、これに対応するために上場企業などでは役員交代などが活発に行われています。ゼネコン建設関連やホテル、デパート、ホームセンターなど、様々な業種で大再編が進むことでしょう。とりわけFCやチェーン展開で大きく成長した会社では問題が起きやすく、倒産や破産、再編が激増すると思われます。対応の時機を逸すれば、即刻、退場のレッドカードを突きつけられるしかないのです。では、「社会変化に対応する」とはなにをすることか。
私に言わせれば、それは「原点回帰」にほかなりません。ビジネスの原点に帰ること、創業の精神に立ち返って考え行動することです。コロナ禍であらゆる「日常」が相対化されたいまこそ、この「原点回帰」の重要性・必要性を強調したいと思います。とはいえ、それは過去3年間の努力の結果=成果があることが大前提となります(それがなければふるい落とされるだけに終わるでしょうから)。二代目、三代目など事業を引き継いだ人は、創業者の理念や経営方針を徹底的に研究し、そこから学ぶことが肝要です。
巷で言われている「人が主役の経営の在り方」には異議を唱えます。導与会は「感動経営」を提唱していますが、つまり「感」じて「動」く経営のこと。感性を磨き上げ行動するよう、数多くの経営者たちに助言し事業を成功に導いてきました。「擾乱の年」のいまこそ、経営者はこの「感動経営」が必要と確信しています。
<COMPANY INFORMATION>
(株)導与会
代 表:中馬 正義
所在地:滋賀県草津市矢橋町1274-2
設 立:1998年5月
資本金:1,000万円
<プロフィール>
中馬 導与(ちゅうまん どうよ)
1982年生まれ。芦屋大学大学院で教育学を学んだ後、父である初代・中馬導与の秘書を務め、2019年に「2代目中馬導与」を襲名。法人名
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