2024年12月22日( 日 )

小田急電鉄の資産売却報道、博多区で建設中のホテルに影響?

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 小田急電鉄(株)(東京都渋谷区)は1日、同社保有のハイアットリージェンシー東京などの資産を1,000億円規模で売却するとの一部報道(2月28日付)を受けて、ニュースリリース上で「当社が発表したものではなく、現時点で決定した事実もありません」と発表した。

 昨年4月28日に公表した経営ビジョン「UPDATE 小田急~地域価値創造型企業に向けて~」に基づき、2023年度までを体質変革期と定め、財務の健全化を図るとともに、事業ポートフォリオの再構築を進めるという。

 また、報道にあった資産も含め、保有資産の見直しや事業構造改革などのさまざまな検討を行っており、開示すべき案件が決定した場合には速やかに公表するとしている。

小田急電鉄(株) 既往の業績

 同社はコロナ禍の影響で業績が悪化し、21年3月期の売上高は3,859億7,800万円(前期比27.7%減)、241億9,000万円の営業赤字、312億2,300万円の経常赤字、398億400万円の最終赤字を計上している。

 福岡県初となる同社グループのホテルを福岡市博多区祇園町に出店する予定で、19年10月から開発に着手。宿泊特化型とコンドミニアム型の2棟のホテルを開発し、今春の開業を目指すとしていたが、工事が遅れているとみられ、今後の進捗が注目される。

ホテル建設予定地
ホテル建設予定地

【新貝 竜也】

関連記事