九州地銀の2022年 第3四半期(12月期)決算を検証する (1)
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【表1】は九州地銀の3金融グループと地銀(17行)の2022年3月期 第3四半期の決算発表日推移表である。
~この表から見えるもの~
◆22年3月期 第3四半期決算のトップ発表日は22年2月4日(金)。ふくおかFGと傘下の福岡銀行・熊本銀行・十八親和銀行の3行および北九州銀行(山口FG傘下)の計4行。
ふくおかFGのトップ発表は、親和銀行と十八銀行が合併して誕生した十八親和銀行の財務処理が無事に終了したことが要因と見られる。
・7日(月)は西日本FHと傘下の西日本シティ銀行・長崎銀行の2行と筑邦銀行、南日本銀行の計4行。
・8日(火)は福岡中央銀行と宮崎太陽銀行の計2行。
・9日(水)は宮崎銀行と豊和銀行の計2行。
・10日(木)は佐賀銀行と佐賀共栄銀行の計2行。
・14日(月)は九州FGと傘下の肥後銀行・鹿児島銀行の2行と大分銀行の計3行が発表。九州に本店がある3金融グループと地銀17行の22年3月期 第3四半期(21年12月期)の決算が出揃った。
~過去の決算発表日について~
◆20年3月期 第3四半期決算のトップ発表日は、20年2月3日(月)で南日本銀行。ふくおかFGと傘下4行(福岡銀行・熊本銀行・親和銀行・十八銀行)は2月5日(水)に発表。最終発表は2月13日(木)で九州FGと傘下の肥後銀行・鹿児島銀行の2行。
◆21年3月期 第3四半期決算のトップ発表日は21年2月5日(金)で、北九州銀行(山口FG傘下行)。最終発表は宮崎銀行で同年2月12日(金)。
・ふくおかFGと傘下3行(福岡銀行・熊本銀行・十八親和銀行)の発表が、同年2月10日(水)と遅くなった要因は、20年10月1日に親和銀行と十八銀行が合併して十八親和銀行(存続行/親和銀行)が発足したため、合併処理の関係で遅くなったと見られる。<まとめ>
九州地銀(17行)は、日銀のゼロ金利政策の継続や人口の減少・高齢化に加え、新型コロナウイルスの影響により厳しい経営状況にある。ふくおかFG・西日本FH・九州FGの傘下行でない単独地銀(9行)の行員や家族は、自行のニュースリリースや決算単信発表日の財務内容に「一喜一憂」しているという話を聞いたことがあるが、まんざら嘘でもなさそうだ。(つづく)
【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
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