2024年12月22日( 日 )

さらなるブランド価値の向上を~(株)アダル2015年3月期決算

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(株)アダル

adal 地場を代表する家具製造会社の(株)アダル(本社:福岡市博多区、武野龍社長)。同社の48期(2014年4月1日~15年3月31日)においては、飲食・宿泊施設・老健施設オーナーを中心とした施主への直接営業および既製品の販売に積極的に取り組むとともに、新規出店が決して多くないなかでも既存店リニューアル工事の取り組みで成果を収めた。

 その結果、同社の15年3月期の売上高は前期比5.9%増の56億9,300万円、経常利益は前期比11.6%増の2億500万円となった。
 地区別で見てみると、関東地区は外食チェーンおよび大型ショッピングモール、老健施設、外資系ニューオフィスなどの受注により、前年比7.2%増の19億9,200万円の売上高を計上。本社・九州地区においては、施設、百貨店改装工事などにより、前年比11.8%増の19億8,900万円の売上高となった。
 一方、大阪地区においては、ホテル受注が伸びたものの、施設工事関連が減少し、前年比6.9%減の8億3,500万円の売上高となった。
 そのほか、南部九州地区では前期比5.7%増の5億8,300万円の売上高を、名古屋支店では前年比1.4%増の2億9,300万円の売上高をそれぞれ計上している。

 今後については、前期に引き続きアダルのブランド価値の向上を図り、顧客の信頼をさらに高めていくとしている。

 営業部門では、アダルブランドを広めるための継続的な施主営業を実施する。また、今年1月に発刊予定としていたデザインカタログ「ATIC(アティック)」は、現在の観光産業の景気上昇を踏まえたうえで、急遽商品内容の改定を実施し、7月に発刊を延期した。加えて、前期より取り組んでいる家具3Dデータの配布も同時に実施し、営業各藩を進めていく。
 生産および物流部門については、徹底した座り心地の研究を重ねるとともに、付加価値を高め、原価の見直しと生産効率および品質の向上を図っていく。また、物流コストの増加を見据え、地方生産にも取り組んでいくとしている。
 製品開発部門については、引き続きアダルブランドの向上のため、時代に合った顧客の要求や期待に即座に応えるよう、製品開発を行っていく。また、とくにホテルや老健施設物件の競争力をさらに高め、業績の向上に邁進していくとしている。

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