巨人稲盛和夫氏に学ぶ（4）

宮崎盛和塾メンバー・声学家
黒木 あすか

　私は現在、福岡主体で活動していますが、もともと宮崎盛和塾に所属していました。2016年、ブラジル宮崎県人会100周年祝賀会に呼ばれて飛んで行ったことがあります。宮崎県人会の世話人は谷さんで、現地盛和塾もお世話していた方です。そこで「故郷」の合唱をすることになり、私は独唱のかたちで臨むことになりました。

　この合唱では、ブラジル・日本双方の盛和塾メンバーが肩を組み、バックコーラスをしてくださいました。歌姫としてバックから力強い支援をいただいた感じでした。

　歌が始まると、盛和塾の皆さんがスクラムを組み、右に左に揺れながら、地面から湧きでるような逞しい三重唱を響かせます。私も負けまいと、懸命に声を発しました。参加者それぞれが自分の故郷を想像しながら歌うのです。クライマックスにはお互い感動して涙を流していました。私も同様に感涙を禁じえません。こんな体験は、歌い手として初めてでした。

　稲盛塾長からの教えにある、「仲間と団結すればすべて解決できる」ということを、身をもって知った経験でした。塾長との縁があったからこそ、私も現在頑張っていられるのだと感謝しています。