宇和島麦みそ、思いが通じ「味噌」の表示可能に
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味噌と名乗れなくなるかもしれない。そんな悲痛な思いがSNS上で共有、拡散され、大きな話題となった愛媛県宇和島市の創業60年超の老舗味噌屋、井伊商店。
井伊商店が長年にわたりつくり続けてきた「宇和島麦みそ」は、原料に「大豆」が含まれていないことから、愛媛県が食品表示法ならびに景品表示法に基づき、同店に対して麦味噌と表示できない、商品パッケージにも味噌の二文字を使用できない、と指導をしていた。
しかし、SNS上での情報共有や多くのメディアによって今回の事例が報道されるなかで、愛媛県は態度を一転、景品表示法に基づく指導を取り消し、井伊商店に混乱をもたらしたことについて謝罪した。
これにより、井伊商店の宇和島麦みそは、今後も商品名として「味噌」を名乗ることができる。一方で、原材料に大豆を含むという、食品表示法が規定する味噌の要件は満たしていないことから、原料・原産地名などを記載する一括表示欄においては、味噌と表記できない。この問題についても、引き続き話し合いによって解決されることを期待したい。
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