企業のVチューバー活用進む、JR博多シティの公式キャラも爆誕
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3DやMMDモデル、二次元イラストなどでつくられたキャラクターを使用して、主にYouTube上で動画配信を行うVチューバー。
人気Vチューバーともなれば、企業とのコラボによって、企業そのものの紹介や新商品・サービス紹介を任せられることもある。また、自社の広告塔として、企業がVチューバーを活用しているケースも散見される。
たとえば、大手製薬会社、ロート製薬(株)は同社公式Vチューバーとして、根羽清(ねばせい)ココロをデビューさせ、自社製品の紹介やゲーム実況の生配信などを行っている。また、大手飲料メーカーのサントリーは、燦鳥(さんとり)ノムを誕生させ、自社新商品のレビュー動画や、オリジナル楽曲の発表などを行っている。
このほか、パチスロメーカーの山佐ネクスト(株)では、同社専属サポーターとして虹河ラキを採用。同社の新台実践動画などを配信しており、業界問わず、企業によるVチューバーの活用事例が増えてきている。
こうしたなか、福岡の玄関口でもあるJR博多駅直結の大型商業施設、JR博多シティも、15日、公式Vチューバーをデビューさせた。新たな顧客とのつながりを生み出し、JR博多シティや博多の街の魅力を幅広い層に伝えていくことを目的としている。
博多シティ公式Vチューバー、名前は羽形(はねかた)モモ。大鳥が羽を広げたような地形からきたという「博多」の地名の由来を踏まえ、苗字は羽形。JR博多シティの誕生花であることなどから、名前にはモモが採用された。デザインは竹花ノート氏が手がけている。
今後は、YouTubeでの配信活動を中心に、JR博多シティ館内外で福岡・博多の魅力を発信していく予定だ。
世界におけるVチューバーの市場規模は数千億円にのぼるとも言われており、メタバースなどの仮想空間との親和性も高いことから、市場規模は拡大していくとの予想も出ている。
YouTubeのライブ配信には「スーパーチャット」(通称:スパチャ)という有料コメント機能があり、最低100円から5万円までの範囲で送ることができる(1日の上限は5万円)。人気Vチューバーともなれば1時間程度で数百万円を集めるため、新たな収益源としても期待できる。
発展途上のVチューバービジネスは、企業だけでなく、地方自治体にとっても誘客手段・財源確保の一助になり得る可能性を秘めている。
【代 源太朗】
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