安保法案強行採決、国会周辺に抗議の声
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安全保障関連法案がきょう(16日)午後、衆議院本会議で採決され、与党などの賛成多数により可決、参議院に送られた。これにより今国会での成立が濃厚となった。
国会周辺には、時折はげしく降り注ぐ雨をものともせず、歩道に陣取った反対派のデモが「戦争反対」「9条壊すな」「安倍を倒せ」などののぼりを掲げてシュプレヒコールを上げていた。
NET-IB NEWSでは、抗議の声を上げる参加者から直接、話を聞いた。そのうちのいくつかを以下に紹介する。
「日本の民主主義が崩壊してしまったという思いのみですね。国民に背を向けてアメリカとの約束を先行してしまう。私たちの払う税金が、どこに使われているのかを議員さんたちも考えていただきたいし、これを機に憲法の大切さをちゃんと若い人たちにも伝えていきたい。
今、学生たちが少しずつ活動の環を広げつつあるけれど、彼らにこそ、もっともっと頑張って輪を広げてほしい。これからがスタートではないですか。署名を集めたりとか、こうした集会があったりとか、これを機に日本全体の目覚めの発火点になったような気がしないでもない。若いお母さんたちも立ち上がっているし、首都圏だけでなく、全国の人たちが火をつけてくれたことは確かです。ただ持続してほしい。NHKさんが国会中継を一切しなかったことには強い憤りを感じます。マスコミの方も立ち位置がどこにあるのか――。がんばってらっしゃる方もいるとは思いますが、もっと報道の人たちには戦ってほしい。市井の人間のために、報道にもっと寄り添って頂きたい」(一市民として参加したとする女性)「民主主義のルールを守ってください。立憲主義の意味をキチンと把握してください。
法学部出身ならヨロシク!」(全日本教職員組合)。「安倍首相自身が昨日も国民の理解を得られていないと認めながら、議会制民主主義を破壊する強硬な暴挙を取ることは許せない。秘密保護法や沖縄の基地の時もそうですが、民意と言うか、国民の声に耳を貸さず、国会で多数を得ているからと言うことで何でもできるという姿勢でやってきている。国民の声にまったく応えていない。今後、ここに参加している皆さんと一緒に、国民がこれだけ怒っているということを知らせることは大事だと思っています。今後もこうした形で国会に直接多数の人が押し寄せて、目に見える形で(民意を)示していくということは必要じゃないかと思っております」(自治労連)。
「国民がこれだけ反対しているのに自公与党がうそばっかりついて通したことに憤りを感じます。自衛隊の危険が高まるのに、安全性が高まると真逆のことを言っているし、納得できる説明を安倍首相はしていないと思います。今後は、自公与党に投票するのをやめましょう。マスコミはがんばって真実を報道してほしい。これまでの与党のやってきたことを考えたら、40%代の高支持率が続くわけがない。国民に真実が知らされていない。これはクーデターだと思っています」(家庭栄養研究会)。
【池田 光孝】
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