話題沸騰のAIチャットボット「チャットGPT」(後)
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日韓ビジネスコンサルタント
劉 明鎬 氏1~2年後に「チャットGPT」がもたらす変化とは
同社のサービスの大きな特徴として、これまでより性能が向上し、専門家レベルの回答をしてくれることと、人間の手によらず、自分で学習して精度を上げていくことが挙げられる。「チャットGPT」は米国の医師や弁護士の試験にもパスしたし、米国のMBAなどの各種資格を取得できるレベルになっていると言われ、社会に衝撃を与えている。米国ではとくに「チャットGPT」を使ってレポートを提出する大学生が増え、教授の悩みの種となっている。
米国の不動産仲介業者はすでに「チャットGPT」をSNS上の広報、顧客対応、ローンの計算などに活用している。人間がやると1時間以上かかる作業だが、チャットGPTがやれば5秒で済むという。それにチャットGPTを活用してコーディング(プログラミング言語を使ってソースコードを作成すること)のテストをしてみたところ、年俸18万3,000ドルの報酬を得ているGoogleのエンジニアと同レベルであることがわかった。現在のチャットGPTはテキストベースのサービスだが、今後イメージ、動画、音声などにも対応できるようになるだろう。それにデータが精度を左右するので、データが蓄積されればされるほど、チャットGTPのサービスの質も向上するのは間違いない。
こうした動きに最も警戒しているのはGoogleだろう。すでにGoogleは、より優れた技術をもっているとも言われている。しかし、サービスの実用化で先手を打ったのはマイクロソフト陣営だった。Googleもこれに対抗することは間違いない。
今後の課題は
話題沸騰のチャットGPTだが、まだ不完全なところや間違いが多いのも事実である。それにまだ韓国語や日本語ではデータが蓄積されておらず、たまに間違った回答をしてくる。それに、インターネットに存在している情報を収集して回答してくるので、信頼性にも問題がある。しかし、チャットGPTが日常生活に深く浸透するようになり、AIの産業化や大衆化への第一歩となるのは間違いないと専門家は指摘している。
(了)
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