2024年11月22日( 金 )

地域に寄り添い信頼を育む総合建設業を目指して

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(株)未来図建設

信用を何よりも大切に

菅原正道社長
菅原 正道 社長

    2021年11月に、明治35年の創業から120年を迎えた(株)未来図建設。地元業界において伝統と実績を重ねてきた老舗企業として知られている。同社は、中高層ビルやマンション、900件を超える施工実績があるガソリンスタンド、商業施設や、幅広い分野の建物・構造物を手がけている。

 創業以来一貫して新しいものへのチャレンジと創造に邁進してきた。全社一丸となって邁進する姿勢は、変わらず継承し続ける同社の不変の価値でもある。「まずは社長である私が率先して行動することが大事です」と菅原正道社長は語る。

 仕事を進めていくにあたって菅原社長は、何より信用が大事と語る。「昔から言ってきましたが、信用がやはり大事です。ごまかさないことや、手を抜かないことがお客さまからの信用につながると思います」。

 創業120周年を記念しての地域貢献事業も行われた。22年1月、未来図建設と福岡市南区の若久校区が協議を重ねて、地域の子どもたちが公園で安心して遊べるように、飛び出し防止のフェンスが若久中公園に設置された。

創業120周年記念事業として、若久中公演(福岡市南区)に子どもの飛び出し防止用フェンスを寄贈
創業120周年記念事業として、若久中公演(福岡市南区)に
子どもの飛び出し防止用フェンスを寄贈

さらなる未来を見据えて

 120年の歴史のなかで、築いた信用をいかに継承発展させていくのか。これは次世代の人材を育てることにつながる。

 菅原社長は、新型コロナウイルスの流行により、3年にわたり、すべての社内行事を取り止めた。これは協力会社を含めた働く人たちを守るためだが、オンラインの会議などが増えたため、社員同士のコミュニケーションが少なくなった会社に対する帰属意識が薄れていることを危惧し、来年は社内行事を増やし組織の結束を強くしたいという。

 「昔からいわれるように『人は石垣、人は城』といいます。人が育たないと繁栄はありません。人を育てるうえで社員の定着が不可欠です。入社から5年を超えると退職率が下がっている状況であるため、とくに入社から4~5年までの退職・離職率を下げる取り組みをしております。やはり若い人たちは伸びしろが大きいですから、彼らをどうやって定着させ育てていくのかが、課題です」(菅原社長)。

 同社は、次代を見据えてどのような今後の展望をどのように思い描くのか。「先人たちが培ってきた信頼をより深めながら、福岡そして東京を含めた広い視野をもって俯瞰的に見ることが大事だと思います。また建築のアイテムを増やし、病院や倉庫といった流通関係も手がけていきたいと考えています」(菅原社長)。

 時代の変化に敏感に対応し、地元に愛され、社員に愛される企業を目指して―120年を契機に、さらなる未来を見据え、その挑戦は着実に歩みを進めている。

【近藤 将勝】


<COMPANY INFORMATION>
代 表:菅原 正道
所在地:福岡市南区野間2-7-1
創 業:1902年10月
設 立:1952年11月
資本金:9,900万円
TEL:092-511-1311
URL:https://www.miraizu.co.jp

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