老舗パチンコメーカー西陣が廃業

　パチンコメーカーの（株）西陣（東京都千代田区、井置 定男代表）は、1日、自社HP上で廃業を発表した。関連で営業会社の （株）西陣販売（北海道札幌市）、（株）東京西陣販売（東京都千代田区）も廃業する。

　西陣はパチンコ「花満開」や「モモキュンソード」シリーズなどで知られる、1951年創業の老舗パチンコメーカー。パチンコホールにとっては、決して集客のメインになるような存在ではなかったものの、動く神輿や回転体の採用など、独創性に富んだ演出やコンテンツに魅了されたファンも少なくなく、群雄割拠のメーカー界において、独自の立ち位置を確立していた。

　西陣はパチンコ市場の縮小が続くなかで、追い打ちとなったコロナ禍を何とか耐え忍んだものの、厳しさを増していく市場環境を鑑み、廃業の決断を下した。なお、パチンコホールの改装工事などを手がける（株）西陣アーキテクト、（有）九州西陣販売は西陣からは独立しており、事業を継続している。

　今回の西陣廃業以前にも、人気キャラクター猿渡翔でも知られる「華牌」を輩出した奥村遊機の破産、「一騎当千」などの人気シリーズで知られる高尾の民事再生（現在オーイズミの子会社として存続）など、ホール間にとどまらず、メーカー間でも再編が加速している。

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【代　源太朗】