2024年12月26日( 木 )

日米での事業拡大へ 創業50年からさらなる飛躍を目指す

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福岡パッケージ(株)

福岡パッケージ 本社社屋

ワンストップ受注の強み

福岡パッケージ(株) 庄嶋 毅 社長
福岡パッケージ(株)
庄嶋 毅 社長

    福岡パッケージ(株)は、1972年6月に福岡市中央区那の津において創業され、2022年に50年の節目を迎えたパッケージの企画・製造・販売業者。当初、フクパグループのダンボール事業部として活動していたが、独立分社し、現在のパッケージング総合業者となった。リサイクルが可能でコストパフォーマンスにも優れるダンボール製POPや、ディスプレイ、組立、開閉がスムーズに行える製品を多数製造している。異業種とのコラボレーションに力を入れており、その取引先は、石村萬盛堂や明月堂をはじめとする地元福岡の錚々たる企業が並ぶ。圧倒的な強みは、協力企業との連携により企画から製造までワンストップで受注できる体制をもっていることである。

 長年、本社と沖縄営業所の国内2拠点体制であったが、16年に海外事業を本格的に開始し、現在、アメリカ合衆国ハワイ州とカリフォルニア州ロサンゼルスの2カ所にオフィスを構える。工場に3D対応のCADシステムやサンプルカッターなど最新の機械設備を導入し、人気キャラクターとコラボしたパッケージデザインの提供を行うなど、新しい試みを続けてきた。グローバル事業展開によって、ますます同社のブランドイメージが高まっている。

 アメリカでは、容器は発泡スチロール製が主流となっているが、ワシントンD.C.やサンフランシスコ、ニューヨーク州など、複数の市や州において環境への配慮を理由に発泡スチロール容器の使用が禁止されている。日米の商習慣や環境保護の違いはあるものの、同社は試行錯誤しながら弁当容器を中心に順調に受注を伸ばしている。

 創業50年を契機に、梱包材以外のダンボール市場開拓を行うべく、九州では業界初となるデジタル印刷機「Revo2500W」を導入した。ダンボールに直接、複雑なデザインの絵や図柄を印刷することが可能となった。小規模BtoC向け市場への進出を行い、マンガ家の展示会とのコラボレーションも実現させるなどイメージ戦略にも余念がない。メディアを通じた情報発信にも積極的だ。

福岡市の拠点構築も視野に

 同社は、糟屋郡に本社・工場機能を集中させているが、有為な人材確保のため、企画・営業部門を福岡市内に移転させることも視野に入れているという。「従業員の通勤や工場との移動などの利便性を考え、福岡市であれば地下鉄やバスの移動が容易な博多区近辺を候補に考えているところです」(庄嶋代表)。

 同社の社訓は「一期一会」だが、常に新しいことにチャレンジし続けることで、同社の将来を担う新たな人材と出会うことは間違いない。

【近藤 将勝】


<COMPANY INFORMATION>
代 表:庄嶋 毅
所在地:福岡県糟屋郡久山町久原工業団地2843
設 立:2000年2月
資本金:1,000万円
TEL:092-976-2202
URL:https://fukupa.co.jp

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