建替えで博多駅前の西日本シティ銀行が複合ビルへ、施工は大成
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(株)西日本シティ銀行(村上英之頭取)と福岡地所(株)(榎本一郎代表)の2社が推進する、JR博多駅・博多口前の「西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクト」。
九州・福岡の玄関口でもある、博多駅のすぐ目の前という好立地ということもあり、その動向が注目されていたが、30日、博多コネクティッドボーナス※の認定を受けたことで、その概要が発表された。
※:博多コネクティッドボーナス…容積率などの規制緩和や、国の金融支援、税制優遇などによって、耐震性の高い先進的なビルへの建替えを促す取り組み。
銀行本店から複合ビルへ
建替え後の西日本シティ銀行本店は、本店の機能はそのままに、オフィスフロアや商業店舗を配置した複合ビルへと生まれ変わる。また、福岡市が推進する「都心の森1万本プロジェクト」や「Fukuoka Art Next」「感染症対応シティ」関連の取り組みを実施することで、博多駅周辺エリアの国際競争力の向上にも寄与していきたい考えだ。
建物のデザインは、外装・内装ともに、デンマークを拠点に活動する国際的な建築デザイン事務所「3XN Architects(スリーエックスエヌ アーキテクツ)」が手がける。セレーション(鋸歯状)化されたタイルとガラスの外装により光の反射を抑えることで、周辺環境への配慮がなされるなど、周辺街区との調和が意識されている。
敷地北東側には、地下・地上の歩行者の縦と横の移動をつなぐ大規模立体広場「コネクティッドコア」を整備。博多駅から住吉通り、はかた駅前通りへの回遊性の向上を目指す。
広場には中低木を配するほか、建物の足元部分の柱や壁面も花や緑で彩ることで、歩行者目線で緑が連続する緑化空間を創出。合わせて、優れた環境配慮技術の積極的な採用により、エネルギー削減量50%以上の達成を目指す。
オフィスフロアは博多駅前エリア最大規模となる基準階面積約1,190坪を確保。多様化するワークスタイルおよびウェルビーイングに配慮したハイグレードオフィスを提供する。
ホールも設置。音楽家による室内楽コンサートの開催が可能であるほか、災害発生時には帰宅困難者の一時滞在施設として提供される予定。
着工は11月頃で、竣工は2026年1月頃を予定している。設計は(株)日建設計(基本設計)、大成建設(株)一級建築士事務所(基本設計・実施設計)、施工は大成建設(株)が手がける。
■西日本シティ銀行本店本館建替え計画概要
所 在 地:福岡市博多区博多駅前3-1-1
敷地面積:約5,230m2(約1,582坪)
建築面積:約5,083m2(約1,538坪)
延床面積:約75,678m2(約22,893坪)
建築物 :S造一部RC造・SRC造
地上14階・地下4階
免震構造(地下3階柱頭免震)
事業主 :特定目的会社Walk
(出資者:西日本シティ銀行・福岡地所)▼関連記事
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