【4/29～5/5】第119回有田陶器市

　今年で第119回を迎える有田陶器市が、4月29日（土・祝）～5月5日（金・祝）まで開催される。コロナ禍において始まった「WEB有田陶器市」も、今年第4回として同時開催される。

    江戸時代に始まる日本一の焼物産業都市・佐賀県有田町の市街、約3kmにわたり、約450店もの焼き物のお店が立ち並ぶ。有名な工房から若手作家の作品まで、また、日用使いから床の間の家宝までなんでも見つかる。人気作家の作品は早く売れるので、できるだけ開催日の早い日に訪れたい。最終日は値引きもあるので、安いものをたくさん、あるいは掘り出し物をそろえたい場合は、こちらも見逃せない。とりあえず足で稼ぐつもりで、歩きやすい服装、リュックのいでたちで参戦し、ぜひ、お気に入りの一品を探してほしい。

　陶器市の起源は、1915年（大正4年）の「陶磁器品評会」（現在の「九州山口陶磁展」）の協賛行事として行われた「蔵ざらえ大売り出し」に遡る。しかしそれ以前にも市は行われていた模様で、5月2、3日に霊場黒髪山を目指して全国から集まるお遍路さんたち目当ての商売が始まりともいわれる。

　昨年はコロナ禍を乗り越えて3年ぶりの開催であった。昨年の期間中7日間の人出は、主催者の有田商工会議所が発表したところによると122万人に上り、新型コロナウイルスの影響がなかった2019年以前とほぼ同じ数の人々が会場を訪れたという。

【寺村　朋輝】