2024年12月24日( 火 )

【読者投稿】デジタル庁推奨のVisit Japan Webは本当に必要?

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 NetIB-Newsでは、読者のご意見を積極的に紹介し、議論の場を提供していきたい。
 今回は、デジタル庁が入国手続きオンラインサービスとして提供している「Visit Japan Web」に関する読者の意見を紹介する。

 先週3年ぶりに中国へ出張しました。そのとき実感したことは、海外に行くにはまずスマートフォンを使いこなせなければ、帰国時に入国までたどりつけないということです。

 今回の出張で、「帰国の際に便利ですよ」と教えられたデジタル庁推奨の「Visit Japan Web」を帰国に際して登録しました。この「Visit Japan Web」はアプリではないので、ホームページから登録しますが、かなり煩わしいです。試してみてください。

 この「Visit Japan Web」を登録しなければ入国できないのでしょうか?

 ご存知のように帰国時の最初の手続きは<入国手続き>です。通常、日本人の場合はパスポートをスキャンして通過、検疫は持込みできない動植物がない限りスルー、そして税関検査です。従来は、帰国時の航空機内で縦長の「携帯品・別送品申告書」のアンケートに記入して税関カウンターを通過できましたが、ここで「Visit Japan Web」が登場します。事前に入力しておいた内容に基づいて生成されたQRコードをスマホに表示して、それをスキャンさせます。スキャンして表示する画面は紙の「携帯品・別送品申告書」と同じもののようです。問題なければ<次へ><OK>へと続き、前方のゲートが開いて、終了です。

 この「Visit Japan Web」は「税関検査」の為だけの登録なのでしょうか? この登録をしておくと手続きがスムーズという謳い文句ですが、現状は多くの入国者が機械の前でまごつき、税関員の助けを借りて手続きしているという状況です。従来の紙の申告書で手続きする方が「よりスムーズ」なのは明らかです。高価なシステムを導入したところで、何の役に立っているのか疑問を感じます。

 今後は、高齢者でも理解しやすく、スムーズに利用できるように改善されることを望みます。今のままでは「無用の長物」、税金の無駄遣いと感じられます。

 インバウンドがこれから本格的に増えるでしょうが、入国は長蛇の列、税関コーナーでもスキャンに長蛇の列、システムの使い方がわからない人はこれからも大量に出るでしょうから、利用説明の掲示も必要になるでしょう。本当に「Visit Japan Web」は利用が大変です。

関連キーワード

関連記事