2024年11月22日( 金 )

ソニーG過去最高益 今年度も強気予想

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過去最高の売上高と営業利益

 4月28日、ソニーグループは2023年3月期連結決算(国際会計基準)を発表した。それによれば、売上高は11兆5,398億3,700万円(前期比16.3%増)で過去最高となり、初めて大台の10兆円超えを記録した。国内の大手電機メーカーの売上高の最高額を更新したと見られる。また、営業利益も1兆2,082億600万円(同0.5%増)となり、こちらもグループとして過去最高を更新した。当期利益は9,436億2,200万円(同6.2%増)であった。

 大幅な売上増となった理由については円安の影響が大きくみられ、売上高の前期比増の1兆6,183億円のうち、1兆2,643億円は為替の影響による売り上げ増と試算されている。

 また、セグメント別にみると、ゲーム&ネットワークサービス部門が前期比9,048億円の増加となった。

24年3月期の見通しも強気

 同時に24年3月期(今期)の業績見通しも発表した。今期の連結売上高は11兆5,000億円、営業利益は1兆1,700億円で、過去最高となった前期を僅かに下回る見通しを示した。

 セグメント部門別にみると、ゲーム&ネットワークサービス部門は、23年3月期(前期)から2,554億円(前期比7%増)増収の見通しとしており、ハードウェアおよび周辺機器の売上増加を見込んでいる。その他、音楽、映画、イメージング&センシング・ソリューション(CMOSセンサーなど開発)の各部門で、いずれも増収を見込んでいる。

 一方、金融部門については、前期1兆4,545億円の売上から今期は8,700億円程度への大幅な減収を予想している。これは、本年から世界的に適用が開始される国際会計基準IFRS第17号によって、保険料収入の計上基準が大幅に変更になるためとしている。

【寺村朋輝】

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