2024年11月05日( 火 )

吉松県議、福岡4区立候補の背景に県議と国会議員の争い

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 今国会中の衆議院解散は見送りとなったが、次の衆院選に向けた動きは続いている。本日、福岡県議会議員の吉松源昭元議長(自民党、糟屋郡選出、6期)が福岡4区から立候補する意向を固めたことが分かった。

 福岡4区は、現職で自民党の宮内秀樹氏がおり、吉松氏が立候補すると保守分裂になる。自民党公認の現職がいるにもかかわらず、県議の吉松氏が割り込むかたちで立候補するという事態が起こるのには、県議会議員と国会議員との間で、どちらが県連の主導権を握るのかという長年続いている問題が背景にある。

 2019年の福岡県知事選では、県議団は武内和久氏(現・北九州市長)を推薦したが、宮内氏をはじめ武田良太氏、鬼木誠氏などは現職の小川洋知事(当時)を支援した。このときは小川氏が再選され、県連会長・蔵内勇夫氏(当時)が責任をとって辞任したが、その後も県議と国会議員の間で火花を散らす争いが続いてきた。県内でも、福岡市を含む福岡都市圏をどちらが押さえるのか水面下で戦いが続いている。

 今回の吉松氏の立候補表明は、宮内氏と同じ二階派の武田氏の福岡都市圏における影響力を削ぎたい自民党県議団が戦いを挑んできたものといえるだろう。

【近藤 将勝】

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