2024年12月23日( 月 )

福岡9区、大家参議院議員が立候補表明

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 自民党参議院議員・大家敏志氏が福岡9区から立候補する意向を固めたことが分かった。事務所関係者によると、本日午後に北九州市内で立候補を求める要請を受けたのち、正式に表明を行うという。

 福岡9区の候補者をめぐって、「自民党・市民が市長をつくる北九州未来市議団」に所属している三原朝利・北九州市議会議員が、北九州市で10日に開催された自民党福岡県連9区支部の会合において、次期衆院選に立候補する意向を表明している。同日、同支部は候補者の公募と党員投票の日程案を決めており、大家氏は支部の公募に応募するという。

 大家氏の最近の動きを見ていると、着実に布石を打ってきたことがわかる。たとえば、選挙区の北九州市八幡西区・同東区・若松区において、辻立ちやミニ集会を開催してきた。支持団体に対するアピールも余念がなく、16日には福岡県看護連盟を訪問し懇談するなど活発に動いてきた。

 立候補表明に先立つ19日、北九州市議会の自民党市議団からも、県連9区支部の予定候補者を決める公募への立候補要請を受けている。要請の場には、市議会議長を務める鷹木研一郎氏の姿もあった。鷹木氏は八幡西区選出で、大家氏を熱心に応援しており、今月に入って大家氏を招いた集会を開催するなどしてきた。

福岡10区でも21日、「自民党・市民が市長をつくる北九州未来市議団」に所属している大石仁人北九州市議会議員が立候補を表明した。同区では小倉南区選出の自民党県議団所属の県議会議員・吉村悠氏も立候補の意向を示しているほか、自民党市議団所属の佐藤栄作氏も立候補に前向きな意向をもっている。

 予想通りの流れではあるが、30代、40代の若手議員が、続々と立候補表明や前向きな意思表示をするなか、参議院自民党において大きな影響力をもった故・村上正邦氏の秘書を務め、財務副大臣も務めた大家氏が、若手に遅れを取るわけにはいかないという思いもあるのだろう。

 保守分裂の構図はいよいよ決定的となるが、福岡県だけでなく全国でそうした動きがみられる。今後の動きから目が離せなくなってきた。

【近藤 将勝】

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