2024年12月23日( 月 )

九電工と京セラ 再生可能エネ事業を展開する合同会社設立

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 九電工(株)と京セラ(株)は6月8日、再生可能エネルギーのさらなる普及を目的とした新会社「京セラグリーンイノベーション(同)」を設立。「カーポートオンサイト PPA スキーム」による事業を7月から本格的に開始する。

 PPAとは、「Power Purchase Agreement(電力販売契約)」のこと。主に太陽光発電について、電力需要家が提供するスペースに事業者が無償で発電設備の設置・運用を行い、需要家に電力を販売するというモデルのことだ。新会社も、企業の駐車場にカーポートと太陽光パネルを一体化したソーラーカーポートを設置し、発電した電力を契約先企業に販売するというスキームで事業を進めていく。

 脱炭素社会実現に貢献したいという意識の高まりやエネルギーコストの上昇などを背景に、再生可能エネルギー利用を検討する企業が増えている。ただ、太陽光発電設備の設置には、初期負担と設置場所の確保が課題となっていた。

 新会社の本社は京セラ本社(京都市伏見区)内に置かれる。資本金は5,000万円で、出資割合は京セラが51%、九電工が49%。太陽光発電機器の調達を前者が、設備の設計施工およびメンテナンスを後者が、各々担当することになる。

【田中 直輝】

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