福岡9区自民党支部長、三原氏か大家氏か~7月に党員投票
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自民党福岡県連は6月29日、今秋にも行われるとみられる次期衆院選総選挙の福岡9区(北九州市八幡西区、若松区など)の公認候補公募に関する選考委員会を開き、2次選考に当たる面接審査を実施した。
同党福岡県連の9区支部の支部長を決める公募は、26日に締め切られたが、参議院議員・大家敏志氏と北九州市議会議員・三原朝利氏ほか、女性2人、男性2人の計6人が公募に応じていた。27日に書類審査が行われ、最終的に大家氏と三原氏に絞り込まれた。両氏は29日に2次選考の面接を受けた。その結果、両氏とも党員投票に進むことが決まった。
大家氏は、これまで選挙区の北九州市八幡西区・八幡東区・若松区において、辻立ちやミニ集会を開催してきた。支持団体に対するアピールも余念がなく、16日には福岡県看護連盟を訪問し懇談するなど活発に動いてきた。25日にはホテルニューオータニ博多において「参議院議員 大家敏志政経フォーラム 2023」を開催し、原口剣生自民党県連会長をはじめ福岡都市圏および県南地域の地方議員、支援者や企業関係者など約700人が集まった。
しかし、親分の麻生太郎氏の理解を得られていないことが不安要素となっている。麻生氏は「参議院でいいじゃないか」と大家氏の衆議院への鞍替えに賛同していない。武内和久氏や北九州市長選で同氏を応援した市議、県議はいずれも麻生氏に近い。一方、大家氏は元国土交通官僚の津森洋介氏の選対本部長を務めていた。
三原氏はその北九州市長選挙で武内氏を支援していた市議の1人である。自民党市議団から離脱したこともあり、現在、党内での立場は微妙なものになっている。面接では自民党の公認を得られない場合の進退については言及しなかったようだが、面接後の報道機関からの取材に対し、「含みを残した発言」をしており、もし公認から外れた場合、離党して立候補する可能性がある。
党員投票は7月3日に告示され、福岡9区内の自民党員2,830人に投票用紙が郵送される。11日に投票を締め切り、12日に開票される予定。
福岡9区選出の議員は無所属の緒方林太郎氏。緒方氏は自民党内の動きを横目に見ながら、地域回りなど地道な活動を行っている。自民党の動きについてどう思うかとの問いに対し、「これまで通りの活動を粛々と行っていきます。誰が相手になっても堂々と受けて立ちます」と語る。
三原氏の動きは隣の10区の動きを誘発している面もある。同じく武内氏を支援して自民党市議団から離脱した大石仁人北九州市議会議員も次期衆院選で福岡10区から立候補することを表明した。
【近藤 将勝】
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