劇団道化・副理事長が台湾総領事館を訪問
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福岡県太宰府市に拠点を置く劇団道化の中村芳子副理事長が9月11日、台湾の総領事館にあたる台北駐福岡経済文化弁事処を訪問し、戎義俊総領事や林育柔副領事らと今後の福岡と台湾の文化交流などをテーマに会談した。
劇団道化は、これまで、日本だけでなく、中国大陸などアジア地域に活動を広げ、児童劇などの部門で定期的に公演を開催「アジアの文化交流の架け橋」としての役割を担っている。福岡県の国際部門の関係者が、劇団道化と台北駐福岡経済文化辨事処のパイプ役となることで、今回の会談が実現した。
会談の中では、劇団道化の「台湾における公演」のプランが浮上、林育柔副領事は「台湾東部の花蓮(ホワリエン)県での公演が良いのでは」といったアイデアを提案した。自然溢れる花蓮が上がった理由としては、「台湾の中では教育が比較的届きにくい場所であること」「財政面では国が支援しているものの、芝居などを見せる環境が整っていないこと」「外国人と触れ合う機会の少ない子どもたちが多く暮らしている地域であること」などが挙げられた。中村芳子副理事長は「この訪問で台湾公演への夢に火がついた。繋いでくださった県の関係者、また、台北駐福岡経済文化辨事処の方々に感謝申し上げたい。台湾公演に向けて、具体的な準備を初めていきたい」と話した。
劇団道化の篠崎省吾理事長は「劇団には『完全に中国語を話す役者』以外に、『中国語を勉強中』の役者もいる。実際に、中国人の先生について語学を勉強している。来年、台湾公演を目指したい。台湾の劇団とは、北京の舞台で一緒になったことがある。台湾劇団はとても創造的で斬新な発想を持ち、台湾の舞台も優れていると聞いている」と意気込んでいる。中村副理事長は「台湾公演を実現させることにより、台湾の方々に演劇の楽しさを伝えることができれば」と話している。
【杉本 尚丈】
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