【メガスーパーカー展2023】W型16気筒エンジン搭載車を見に行こう!(~8/27)
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芝浦グループホールディングスは、本社ビル「ザ ニューガイア ビルディング 天神北」にて、「メガスーパーカー展2023」を7月22日(土)から開催している。
今回のメガスーパーカー展2023は「子供に夢を」がテーマだが、もちろん大人も楽しめる。いや、大人こそまっさきに楽しまずして、スーパーカーではあるまい。筆者は一足先に初日の22日午前に開催されたメディア向けの内覧会に参加した。多くの人にぜひスーパーカーを見ていただきたいが、実物を見る前に、どんなスーパーカーが展示されているか、ぜひ予習をお勧めしたい。そうすれば、実物を見ながらさらに想像力をくすぐられること間違いなしだ。
そこで勝手ながら筆者も、同社の夢の企画に微力ながら賛意を表すべく、展示されているスーパーカーの魅力の一端を記事でご紹介したい。
展示されている8台のうちから紹介するのは、ブガッティ・シロンだ。
■基本スペック
車両全長:4,544mm、車両全幅:2,038mm、車両全高:1,212mm、車両重量:1,995kg、乗車定員:2名、エンジン形式:W型16気筒8Lクワッドターボ、総排気量:7,993cc、最高出力:1500ps、最大トルク:1600Nm、最高速度:420km/h、0-100km/h加速:2.5秒、0-400km/h加速:42秒、使用燃料(タンク容量):ガソリン(100L)、トランスミッション:7速DCT現ブガッティ社は、1998年にブガッティの商標権を買収したフォルクスワーゲンAGが2000年に設立した会社。フォルクスワーゲンの技術の粋を集めた世界最高のスポーツカーブランドだ。
フォルクスワーゲンは同社が製造する代表的な狭角V型エンジン「VR6型エンジン」を基に、世界最高峰のW型16気筒エンジンを開発した。このエンジンが搭載されているのは、世界でブガッティ・シロンとブガッティ・ヴェイロン 16.4(同じく展示)のみである。
W型16気筒エンジン
一般的なエンジンには直列型とV型があるが、W型エンジンは狭角V型エンジンを基に開発されている。通常のV型のたとえば6気筒エンジンは75度や90度などのバンク角で、直列3個のシリンダーが2列に並ぶ。一方、狭角V型エンジンはバンク角が10~15度である。こうすると同じシリンダー数でもV型よりエンジン幅を狭くすることができ、2列に分かれないためシリンダーヘッドを1つにすることができる。また、直列型と比べるとエンジンの全長を短くすることができる。エンジン長を短くするとは、すなわちクランクシャフトを短くすることであり、クランクシャフトの剛性を高めることができる。W型エンジンは、この狭角V型エンジンを2列に配置したもので、これによりできる限り短いエンジン全長とエンジン幅で16気筒を実現しているのだ。狭角V型エンジンの2列配置と簡単に言っても、16個のシリンダーの往復運動ならびにクランクシャフトの回転運動を考慮したバランスウエイトの設計を行わなくてはならない。大変精緻な世界である。
同スーパーカー展では、残念ながらエンジンルームを見ることも、エンジン音も聞けないのだが、YouTubeに動画がいくらでもある。動画でW型16気筒の動きを頭にインプットしてから、ぜひ会場で実際にそのエンジンを搭載している実車を見て欲しい。
エクステリアデザイン
シロンの特徴は、AピラーからCピラーそしてサイドシルからフロントへ流れるC型の流線ラインで、それを境界にした紺(アトランティックブルー)と空色(フレンチレーシングブルー)のシンプルなツートンカラーが美しい。洗練されたデザインは粋をあつめたW16型エンジン搭載車として相応しい。もっとも完成された工業製品こそシンプルな魅力をもつものだとすれば、まさに同車こそ最高の工業製品の1つである。
その価格も最高に相応しく、ベース価格は320万ユーロ(1ユーロ=156円として約5億円)だそうだ。財布と相談する必要もない価格だが、とりあえず情報として共有しておこう。
ちなみに会場では、ブガッティ社とコラボしたスマートウォッチが販売されている。価格は約40万円と85万円だが、5億円のスーパーカーの隣で見ると、だいぶお手軽に感じるという金銭感覚の崩壊体験まで味わえる。要するに、日常生活とはまったく次元の違う空間が、スーパーカー展なのだ。
ほかにもスーパーカーがずらり
会場にはこの他にも下記の7台が展示されている。
パガーニ ウアイラ・ロードスター(Pagani Hyayra Roadster)
フェニア・スーパースポーツ ローンチエディション(Fenyr SuperSport Launch Edition)
ブガッティ ヴェイロン 16.4グラン・スポーツ・ヴィテッセ(Bugatti Veyron 16.4 Grand Sport Vitesse)
マクラーレン セナ(McLaren Senna)
メルセデス・ベンツSLRクラス マクラーレン ロードスター 722S(Mercedes-Benz SLR McLaren 722 S Roadster)
ランボルギーニ・カウンタック 25th アニバーサリー(Lamborghini Countach 25th Anniversary)もう1台紹介する。
デヴェル・シックスティーン(Devel Sixteen)
基本スペック
エンジン形式:V型8気筒ツインターボ、総排気量:6162cc、最高出力:2029ps、最大トルク:1604Nm、最高速度:400km/hこちらはアラブ首長国連邦に本拠を置く自動車メーカー「Devel Motors」が開発したハイパースポーツカー。同車は今回のスーパーカー展においてシークレットカーという位置づけだが、許可を得て取り上げた。
会場に展示されている車両は、日本への納車の第1号車だ。ちなみに同車には、16気筒エンジンの搭載車もあり、そちらは何と理論上、最高出力:5,000ps超、最高速度:480km/h超との情報がある。
時代はEVへとシフトし、エンジン車への憧れも移ろいつつあるが、エンジン車の開発に込められた歴史にも思いをはせたくなる。多くのことを考えさせられるスーパーカー展だ。
夢を追い続ける芝浦グループホールディングス
今回展示されている8台のスーパーカーはいずれも同グループが所有するものだ。
芝浦グループホールディングスはメガソーラー発電のパイオニアであり、賃貸・分譲マンションの「ニューガイア」シリーズを手がける不動産業もグループで営むなど、多角的な事業を展開している。
同事業を営むニューガイアモータースは、スーパーカーからプレミアムカー・国産車など、さまざまな車種を顧客の要望に応じて販売する。本社ビルには高級車のためのハイクラスガレージがあり、高セキュリティとゆとりのスペースで高級車オーナーのためのプレミアムな空間を提供する。また、同ビルの1階には整備工場もあり、高級車をガレージに預けて、日常のメンテナンスから車検まで一括して任せることができる。たとえば、福岡県外の富裕層が、同社に高級車を預けて、福岡に遊びにきた時だけ、高級車に乗ってドライブを楽しむ。そんな時間の過ごし方を提案する。
同グループの代表、新地洋和社長は、「ニューガイアモータースは、私たちグループが挑戦し続ける夢を象徴しています。今後は、レンタカー事業を行うことも検討しています。大手国産メーカー系列のレンタカー会社とは少し違うタイプの車を扱います。特別な休日を楽しんでもらうためのお手伝いができればと思っています」と話す。
あくなき挑戦と遊び心で、子どもから大人にまで夢を届ける同グループの今後の展開に期待したい。
■EVENT INFORMATION
メガスーパーカー展2023<日時>
7月22日(土)~8月27日(日)午前10時~午後4時
※最終入場時間は午後3時半
※休館日 8月11日(金)~15日(火)
<会場>
ザ ニューガイア ビルディング 天神北 10F スカイホール
(福岡市中央区那の津3-9-1)
※入場料金と購入方法など詳しくはホームページにて確認を
https://www.megasupercarmotorshow.com/2023/【寺村 朋輝】
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