2024年12月26日( 木 )

福岡のまちづくりに65年以上の実績 メンテナンス事業にも注力し成長図る

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(株)末永工務店

「誠実・勤勉」をモットーに、
数多くの建設実績を誇る

 (株)末永工務店は、共同住宅や公共施設、商業施設、さらには戸建住宅、神社仏閣に至るまでを手がける地場の総合建設事業者だ。1957年4月の創業以来、現在に至るまで、地元・福岡を中心に数多くの実績がある。なかでも、顧客間を結ぶネットワーク力、土地活用に関するコンサルティング力に高い定評があり、福岡のまちづくりに貢献し続けてきた企業である。モットーは、誠実・勤勉な仕事をすること。

(株)末永工務店 末永正伸社長
(株)末永工務店
末永 正伸 社長

    末永正伸社長は、「目に見える・見えないに関わらず、丁寧にきめ細やかな仕事を実行することが最も大切なことであると考えています。それは当社の行動指針となっており、私自身を含め社員には正直な行動をとることを求めています」と語る。

 それを象徴するのが施工現場。いつも隅々まで整然とした状況とするよう心がけている。施工実績に残ることはなく、まさに「見えない」地味なことであるが、「清掃は建設業に関わらず、どのような仕事であっても基本中の基本。新人、ベテランを問わず、常に大切にすることを徹底しています」という。整然とし清掃が行き届いた施工現場では事故が起きづらく、そこで作業をする人たちも安全に作業できるはずだ。そんな地道さ、誠実な取り組み姿勢が評価され、業界関係者から同社には常に高い信頼が寄せられている。

 末永工務店が最も得意とするのが、RC造の賃貸マンション分野である。土地活用を希望する土地オーナーに対し、長年培ってきたノウハウを基に、それぞれの敷地条件に合わせた入居者ターゲットの設定、建物配置やデザイン、間取り、収支計画などを提案する。近年は、入居者のライフスタイル、居住ニーズが多様化し、さらに省エネルギー化への社会的な要請も強まっている。そうした変化を確実にくみ取り、必要とされる最新の技術や設備なども積極的に提案、導入してきた。これにより入居者から選ばれ続ける満足度の高い住まいを実現し、オーナーの長期安定経営を可能にしようとしているわけだ。

集大成といえる賃貸マンションが
今年3月についに竣工

新本社事務所も入居する「Siempre長丘」

    そうした強みを生かした賃貸マンション供給の集大成ともいえる物件が今年3月に竣工した。旧社屋を建替え、自社で設計・施工を手がけた「Siempre(シエンプレ)長丘」がそれにあたる。耐震、安全性を重視した5階建ての建物(延床面積約2,000m2)で、賃貸マンションと事務所の併用建物となっている。賃貸マンション部分は全19戸で構成されており、単身者からファミリー層まで幅広い入居ニーズに対応。1LDK(52・91m2)、2SLDK(60・75m2)、3SLDK(70・21m2)の3タイプの間取りを用意されている。全戸南向きで、無料の高速インターネット、さらに駐車スペースには今後のEV車普及に配慮し充電設備(2区画分)を設けていることも特徴となっている。

 分譲マンションを思わせる充実の設備仕様も導入されていることもあり、4月末時点ですでにほぼ満室となっている。今後、同社が供給する賃貸マンションの代表事例となるだろう。なお、事務所部分は1階と2階の一部にあり、末永工務店が入居。業務は4月10日にスタートしている。同マンションは、同社の65年以上におよぶ実績とノウハウの集大成といえる建物であり、末永正伸社長は「新たな事務所のオープンによって気分が一新。社員一同、より新鮮な気持ちで事業に取り組めている」と語った。

新本社のエントランス
新本社のエントランス

    賃貸マンションを含む建設業は人材難や資材高騰などさまざまな課題を抱えているが、「そうした困難な状況はこれまでにも経験してきたことです。私たちはどこよりも高い品質の建築物を適正な価格で提供することで同業他社との差別化を図るとともに、それによりお客さまからの信頼を得続け、事業を継続していきたい」と、末永社長は力強く語った。「丁寧にきめ細やかな仕事を実行する」という末永工務店の基本姿勢は、これからも変わらないということだ。

九州の建設会社では数少ない
赤外線外壁調査も展開

 ところで、末永工務店が注力しているのがメンテナンス業務。誠実・勤勉さをモットーとする同社らしい取り組みだ。とくに、同社は九州の建設会社では数少ない「赤外線外壁調査」事業を展開しているのが特徴の1つとなっている。赤外線外壁調査とは、異なる時間帯に赤外線を外壁に照射し、外壁の「浮き」で生じる空気の温度差を確認することで、外壁剥落のリスクを診断するもの。赤外線サーモグラファーを使用し、専門資格者によるビルやマンションの外壁(タイル、モルタル)診断を行っている。

 築10年以上経過した5階以上のマンションなどでは、劣化状況の報告が法律で義務付けられているが、足場の設置が必要となる「打診調査」よりも低コストで実施できるのが特徴だ。都市化が著しく進行し、国内主要都市のなかでもマンション率がとくに高いとされる福岡では今後、老朽化マンションが増加していくものとみられ、「これからコンスタントに診断業務が入ってくるようさらに強化したい」と、末永社長はこの事業への期待を高めている。

赤外線調査のイメージ
赤外線調査のイメージ

 分譲および賃貸マンションの大規模改修の実績も重ねており、LED照明取替をメーカーと連携して実施しているほか、建物共用部の清掃、賃貸マンションの入退去時の美装から、エアコンクリーニングまで、建物や設備の「キレイ」を保つ業務なども展開している。それらは総合建設会社ならではネットワークを生かしたものであり、末永社長は「今後もこれらの事業を通じて、またお客さまの立場に立ち、自ら学ぶ意欲と姿勢をもちながら、地元福岡のまちづくりに貢献していきたい」と話している。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:末永 正伸
所在地:福岡市南区長丘5-21-20
設 立:1967年4月
資本金:4,500万円
TEL:092-541-3764
URL:http://www.suenaga-k.co.jp

<RECRUIT>
募集職種:施工監理(現場監督)
応募資格:不問、未経験者歓迎
採用予定:2人程度
問合せ先:092-541-3764
採用担当:総務部 奥寺


<プロフィール> 
末永 正伸
(すえなが・まさのぶ)
福岡市出身。九州産業大学経営学部卒業。1987年1月、(株)末永工務店に入社。2005年1月に取締役、08年3月に代表取締役社長にそれぞれ就任。

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