2024年11月22日( 金 )

ソフトバンクG、4~6月期は4,776億円の赤字

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 ソフトバンクグループ(SBG)はこのほど、2024年3月期第1四半期(23年4~6月)の決算を発表した。それによると、売上高は1兆5,575億円で前年同期比0.9%減、最終損益は4,776億円の赤字。前年同期の3兆1,627億円の赤字からは大幅に圧縮されたものの、依然として厳しい収益状況にあることが明らかになった。

 なお、通期予想については、未確定な要素が多く連結業績を見通すことが困難であるとして、予想を公表していない。

 【表】は同社が発表した24年3月期第1四半期の連結経営成績の概況。主な損益要因は以下の通り。

【表】ソフトバンクグループ、24年3月期第1四半期の連結経営成績の概況(同社決算短信より)
【表】ソフトバンクグループ
24年3月期第1四半期の連結経営成績の概況
(同社決算短信より)

◼️投資損失(表中BおよびC)
 持株会社投資事業による投資損失は6,896億9,700万円となった(表中B)。主にアリババ、Deutsche Telekom AGおよびT-Mobile US, Inc.の株価下落などにともなう投資の未実現評価損失6,203億5,600万円が計上されたことによる。その他、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)事業の損失分(表中C)などを含めて、投資損失は合計6,989億5,700万円となった。

◼️為替差損失(表中E)
 為替差損失は、主にSBGと国内の資金調達子会社における米ドル建負債が米ドル建現預金・貸付金を上回った分について、円安により為替差損が拡大し、4,646億4,200万円の損失となった。

◼️デリバティブ関連利益(表中G)
 デリバティブ関連利益は、アリババ株式を利用した先渡売買契約などに係るデリバティブ関連利益7,698億5,200万円などにより、8,496億2,900万円となった。

【寺村朋輝】

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