暗号資産に欠かせない「マイニング」(前)
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日韓ビジネスコンサルタント
劉 明鎬 氏「マイニング」とは
ビットコインの価格は現在低迷しているものの、ビットコイン現物ETF承認への期待などもあり、ビットコインに対する世間の関心はますます高まっている。
ビットコインの価格は来年10万ドルになるだろうと予測する専門家もいれば、それより数倍高騰することもあり得ると主張する人もいる。そんなビットコインだが、入手するためにはどのようにしたら良いだろうか。
方法は2つしかない。交換所で現金を支払って購入するか、マイニングマシンを購入して自分でマイニング(採掘)するかの2つである。私たちが普段使っている貨幣は、それを発行する中央銀行が存在するが、ビットコインはこれを発行する組織がなく、新規発行の新しい仕組みのみが存在する。それが「マイニング」なのだ。
ビットコインはブロックチェーン技術に立脚している。そして「マイニング」とは、二重支払などの問題が発生しないように、トランザクションの有効性を確認した後、新しいブロックを生成して追加する作業のことをいう。この作業があるおかげで、ビットコインを発行する組織や流通を管理する組織がなくても、ビットコインは問題なく機能しているのだ。
ビットコインのマイニングは、コンピューターを使って高難度の数学問題を解く作業である。これに最初に成功した人に、新しいブロック生成の権限が与えられる。ブロックを生成した人には、その見返りとして、新規発行されたビットコインが支払われる。マイニング報酬は現在6.25BTC(ビットコイン6.25個)である。ビットコインの発行総量は2140年までに2,100万ビットコインとされており、それ以降は新規に発行されることはない。このような仕組みによって供給が制限されているため、ビットコインの価格が上昇することが見込まれているのである。
マイニングに参加するには
ビットコインが登場した当初は、個人がパソコンを使ってマイニングするケースも多くみられた。しかし、現在ではマイニングの難易度が高くなり、パソコンでマイニングするのはほとんど不可能となった。それに、自宅で暗号資産をマイニングすると、騒音、排熱、電気料金など、いろいろな問題が生じる。そのため、現在では「マイニングプール」や「クラウドマイニング」が一般的になっている。
前者は複数のユーザが集まり、協力してマイニングする方式である。後者はマイニング会社に出資し、マイニングで獲得した暗号資産の一部を配当金として受け取る仕組みだ。
(つづく)
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