イタリアで「日本酒×トリュフ」の美食スタイルを提案
-
世界トリュフアカデミーと、
日伊経済連合会・在イタリア日本国大使館の協力で
ローマでイベント開催世界三大珍味の1つとされるトリュフ。食卓のダイヤモンドとも呼ばれるトリュフはキノコの一種で、その成分の8割ほどが水分であるという。そのため、トリュフの収穫量や質は天候に大きく左右されるそうだ。過去20年間では、2014年と19年が質の高いトリュフを多く収穫できた当たり年だったが、今年もそれに近いクオリティが期待できるのだとか。
イタリアでは今、年に数カ月しかない白トリュフの初出荷が始まっている。それに合わせ、9月13日にイタリア最大の農業系経済団体であるイタリア農業連盟(CIA)のローマ本部にて、Accademia del Tartufo del Mondo(世界トリュフアカデミー)と、日伊経済連合会(JIEF)、在イタリア日本国大使館協力の元、日本酒とトリュフ料理のカップリングを提案するイベントが開催された。同イベントには、鈴木哲・駐イタリア大使、マリア・トリポディ外務政務次官はじめ数多くのイタリア国会議員と、トリュフ界・飲食業界の専門家、ジャーナリストなどが出席した(トリュフ団体の一員として、かわいらしいトリュフ採取犬も出席)。
「トリュフ料理に日本酒」をテーマに、互いの食文化に親しむきっかけを
このテーマを象徴するレシピとして、トリュフの産地としても有名なマルケ州のPiobbicoホテル専門学校のシェフと生徒により、日本酒が練りこまれたタリアテッレ(手打ちのパスタ)に、チーズと日本酒を絡め、贅沢にトリュフを使ったレシピが、2種類の日本酒とともに振舞われた。
イタリアでは和食人気と相反して、日本酒の「食中酒」としてのイメージがなかなか浸透していないのが課題。鈴木大使は、イタリアでの日本酒の普及を目指し、本イベント内での日本酒を使用したトリュフ料理とのカップリングのためにセレクトした、今年のG7サミットで使われた純米大吟醸「獺祭」、そして「2022ミラノチャレンジ」ダブル金賞受賞の純米吟醸酒「阿波天水」を、自らも法被をまとい紹介した。
また、今回のレシピの開発に挑戦したPiobbicoホテル専門学校のシェフによると、意外な組み合わせかもしれないが、日本酒は米を原料としており、小麦を原料とするパスタとの相性も良いと感じたという。世界トリュフアカデミーのGiuseppe Cristini会長は、イタリアと日本という世界を代表する2つの食文化の象徴でもあるトリュフと日本酒の組み合わせは両国にとって「美食の友好協定」といえると語った。また、トリポディ政務次官は、「トリュフと日本酒という組み合わせは、さまざまなシーンに活かせるのではないか」と語り、それぞれイタリア料理が普及した日本、和食人気が高まるイタリアでの広がりの可能性を示した。
日伊経済連合会のディサント・ダニエレ会長は、「日伊両国には歴史的・経済的・文化的に深い結びつきがある。トリュフは収穫のテクニックやレシピ、加工方法、そして日本酒はさまざまな品種や製造技術、楽しみ方などが産地の中小企業や家族企業により伝統的に守られてきたもので、郷土の文化とも結びつきが強い。それら伝統文化を守り続けるため交易の機会を増やすきっかけとして、このような取り組みを継続することは大変重要だと考えている」と述べ、今後も両国の文化の相互理解を深めるための活動を継続して行うことへ意欲を示した。
なお、本イベント中、世界トリュフアカデミーは、ディサント会長をトリュフ広報大使に任命するとともに任命式を実施した。
日伊経済連合会では、イタリアとの経済交流を目指す団体や自治体、企業の支援を積極的に行っている。公式ホームページ内の問い合わせフォームからも、具体的内容に関する相談を受け付けている。
■日伊経済連合会
<COMPANY INFORMATION>
代 表:ディサント・ダニエレ
所在地:東京都千代田区九段北1-11-4
明倫国際法律事務所東京事務所内
設 立:2015年1月
TEL:050-5217-2769
URL:https://jief.jp
※上記は日伊経済連合会のもの法人名
関連キーワード
関連記事
2024年11月20日 12:302024年11月11日 13:002024年11月1日 10:172024年11月22日 15:302024年11月21日 13:002024年11月14日 10:252024年11月18日 18:02
最近の人気記事
おすすめ記事
まちかど風景
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す