経産省、TSMC第2工場に9,000億円支援か 半導体支援に3.4兆円

　経済産業省は熊本県に建設予定のTSMC第2工場に対する支援として、約9,000億円の予算を要求しているという。第1工場への政府の支援が最大4,760億円であり、その約2倍となる。第2工場については、12ナノ半導体を製造するとこれまで報じられてきたが、より先端的な6ナノ半導体の製造が計画されているという。第1工場の総投資額が約1兆円で、第2工場は同規模とこれまで報じられていたが、どうやら約2兆円となるようだ。TSMCの進出については、政府による手厚い支援が前提とされている。

　経産省はほかにもラピダスの北海道工場に約6,000億円の支援を求めており、半導体関連に総額3兆4,000億円の予算を要求しているという。

　臨時国会が20日に召集され、岸田文雄首相は今月中に経済対策を取りまとめるとしている。その予算の裏付けとなる補正予算案にこの半導体支援が盛り込まれることになる。

【茅野　雅弘】