フィリップ証券、福岡証券取引所への会員加入準備

　シンガポールに本社を置き、アメリカ、香港など世界16の国と地域で金融サービスを提供するフィリップキャピタルグループの1社で、投資銀行業務などを手がけるフィリップ証券（株）（東京都中央区、永堀真代表）は、福岡証券取引所（以下、福証）への会員加入準備を開始した。同社は今年度内の加入を目標にしている。

    会員加入後は、2024年度後半に開設予定の「福証プロマーケット（仮称）」に参画し、九州を中心とした有力企業の成長を支援する。東京プロマーケットで築いた同社の上場支援の経験が、福証プロマーケットでも生かされることが期待される。

　また、同社は福証本則市場および新興企業向け市場のQ-Boardにおいても、事業会社の要望に応じて、対象地域における有力企業の上場主幹事業務を行うほか、国際金融機能誘致を目指す産学官連携組織「TEAM FUKUOKA」が誘致したシンガポールのフィンテック企業、M-DAQがシステム提供する「Fukuoka TRC」プロジェクト（主にアジア地域の海外個人投資家が自国通貨建てで福証上場銘柄を取引できるサービス）のフィージビリティスタディ（実行可能性調査）に、アジアの主要証券会社の一社として参画する。

【代　源太朗】