2024年11月23日( 土 )

「コメコメバーガー」、飲食店経営の益正、ヨネザワに全事業を譲渡

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 (株)益正グループ(福岡市中央区、草野益次代表)は23年7月、(株)ヨネザワ(熊本市中央区、米澤房朝代表)にすべての事業を譲渡した。

 益正グループは居酒屋「益正」をはじめ、ピーク時は30数店舗を展開していた。以前は店舗も比較的大型のものが多かったが、近年は店舗面積を縮小し、都心部への店舗を集中させていた。また業態についても、従来は居酒屋を主体としてきたが、10年ほど前に「脱・居酒屋」を宣言した後は食に力を入れた店舗展開を行っていた。現在は、カレー専門店「ナイル」や本格的なバリスタコーヒー「MASTARS CAFE薬院店」、中華料理店「シビカラ天神店」などを開店した。18年11月に佐賀県みやき町にミールキットを製造する新工場を建設。22年3月に「コメコメバーガー福岡長尾店」を開店、その後フランチャイズで3店舗出店し、テレビ、ラジオ、雑誌などさまざまなメディアで取り上げられヒットした。

 一方、ヨネザワは「メガネのヨネザワ」で知られるメガネ販売のチェーン店を、本社のある熊本県内に55店舗、福岡県に45店舗など九州を中心に220店舗を展開し、相応の知名度を有する。グループ企業に(株)ドゥ・ヨネザワをもち、ドゥ・ヨネザワのグループとしてNTTドコモ販売代理店を運営する(株)DNSやゴルフ場・温泉施設を運営する城南観光(株)、特別養護老人ホームを運営する(福)永幸福祉会など9企業で構成されている。

 事業譲渡にあたっては、まず旧・益正グループのすべての事業を承継する新会社(株)益正グループを23年7月6日に設立。新会社の全株式をヨネザワに譲渡した。旧・益正グループは23年7月31日に(株)エムケー企画に商号を変更、今後清算される予定。

 現在展開中の6業態の店舗は引き続き新会社で草野益次氏が代表取締役として運営にあたっている。草野代表は、今後は佐賀みやき工場でコメコメバーガーやミールキット商品の製造・販売を強化していくとしている。

【内山 義之】

関連記事