中島淳一「マクベス」一人演劇 主人公の野心・孤独の両面を描く
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(株)データ・マックス主催で芸術家中島淳一氏の一人演劇「マクベス」が11月28日、大濠公園能楽堂にて開催された。マクベスは1606年ころに成立したシェイクスピアの戯曲で「ハムレット」「オセロー」「リア王」と並ぶ、4大悲劇の1つ。将軍マクベスが、欲望と野心に取り憑かれスコットランド王位を手に入れ、その後、罪悪感に苛まれ破滅していくという壮絶な悲劇の物語。数多くの登場人物の心情、表情をくるくると変化させ、喜怒哀楽を全身で表現する中島氏の舞台に大勢の観客が見入っていた。
また、舞台後の漫談では中島氏がそれまでとはうって変わった話しぶりで観客の笑いを誘い、和やかな雰囲気で舞台は幕を下ろした。
コロナ禍のため、5年ぶりとなった本公演。中島氏もコロナ禍で公演が行えず、苦しかったことを話したが、それは観客にとっても同じだったようだ。公演後、観客からは「能楽堂の舞台、見応えがありました。アトリエで拝見する近さや親密感もさることながら、きちんとした音響のある箱では思いきり声が出せるからでしょう。すごい迫力でした。そしていつもながらのトークに吹き出して笑っていました。本当にコロナでいろいろなかたちが変わっていたように思います。またこうやって大箱での企画がどんどん増えて行くことを期待しています。あと50年の舞台を楽しみにいたしております」との声が聞かれた。
【立野 夏海】
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