現代版平家滅亡物語、安倍家消滅物語(1)安倍軍団壊滅へ
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権力者が落ちぶれるのは世の常なり。この冷酷な真実に向かいあって、常に権力者は謙虚に対峙しその姿勢を堅持することこそが、長期に渡って政権を持続する要諦である。平清盛の栄華も最大30年しか持たなかった。この権力攻防の歴史を謙虚に学べば、安倍派も無惨な結末を迎えることは無かったに違いない。中世の英雄である平清盛と安倍晋三氏、安倍5人衆を比較するのは申し訳ない。清盛は一族繁栄だけの目的で権力を私物化したのではないのだ。彼は彼なりに日本国の経営戦略を貫徹しようとしていた。安倍5人衆は我が欲、私欲の動機しか持ち合わせていなかったのである。
ただ金を握るだけしか眼中になかった5人衆
パーティー券を利用した裏金造りの画策は10年以上遡るようである。とくに、バックリベートを大胆に配り出したのはこの10年とか。安倍政権が誕生して以降、大胆不敵になったそうである。そう証言するのは、晋三氏の父である安倍晋太郎氏時代からの支援者であったA氏である。
毎年、几帳面に派閥パーティーに参加していた。派閥代議士の秘書達と親しかった。お陰で5年前に派閥会の印鑑が押してある領収書を束で貰った。「好きなように使ってくれ」と言われたとか。この時点から意識的に疎遠にするようにしたという。
A氏に言わせると、「晋太郎さん時代に取り囲んでいた政治家達は、天下国家を論じる政治家としての志を抱いていた。ところが、今の安倍派に所属している連中は、派閥を『寄らば大樹の影』ぐらいにしか考えていない。自分の政治信条が安倍派に近いという動機で近づいたのではない」と喝破する。
表現を変えると、「大派閥にぶら下がっておれば何かいいことがあるであろう」という、打算が先行している政治屋たちばかりとなるのであろう。
最後に五人衆の評価に関して問うてみた。「虚勢を張りすぎる」と手厳しい。先日、参議院を束ねている世耕氏を、ある大使館で見かけたそうだ。胸を張って歩く様はまさしく虚勢。4年前までは周囲に気配りしながら頭を下げて歩いていた。天下人になった感じでいる。自分で天下を取ったという錯覚に陥っていたのであろう。
結局、5人衆の1人1人が独力で天下を取る能力は皆無で、安倍派に巣食って金集めを楽しみにしてきた政治ゴロなのである。5人衆には政治家生命を失う危険性が高まってきた。
安倍派自ら瓦解、注目の安倍派5人衆
松野官房長官
高木国対委員長
世耕参議院幹事長
萩生田政調会長
西村経産大臣パーティー券問題では、この5人衆は最低1000万円、過去5年間の裏金づくり、政治資金不記載で追求を受けることになろう。多分、1人は1億円強の裏金作りが判明し、即刻逮捕されるに違いない。残りの4名も検察の取り調べを受けることになる。筆者の願いは所得税法違反で追徴課税されることだ。
あの松野官房長官がマスコミに追及される様子を目撃して、皆さんはどのような感想を持ったであろうか。松野氏を茶化しているのではない。何か取り柄があったからこそ官房長官に選ばれ、安倍派5人衆にも食い込んだのだろう。
ところが、想定外の裏金作りの責任追及が発生したことで、先見性無しを露呈したのである。腹の中で「悪いことをしている」という意識があったからこそ、開き直りが不発となったのである。
選挙では全員落選か
岸田首相は安倍派の自爆に付き合う気持ちはないだろう。この際、安倍派を叩き、5人衆全員の役職を解くであろう。5人衆の政治パワーは萎えてしまう。安倍派自体が派閥の体を為さなくなる。ここでようやくそれぞれが認識するに至る。
「俺の自力で今日の地位を上り詰めたのではない。安倍派に入会していたお陰で今日の権勢に握れたのだ」と。しかし、気づくのが遅い。
来年夏までに必ず衆議院解散総選挙が行われる。現在、この5人衆のうち衆院4人が落選するとの高い確度の情報が流れている。世耕氏は参議院議員であるから除外する。まず身体はゴツイが選挙に弱い萩生田氏が、統一協会との関係も露わにされたこともあり当選の可能がゼロに近い。
選挙に強いとみられる西村氏の選挙区にも強力なライバルが現れそうだ。明石市前市長の泉氏が立候補する予定だからで、となれば勝ち目はない。安倍派5人衆として権勢を誇っていた方々の4名が落選して、タダの市民に転落する可能性が高いのである。久しぶりに痛快な話ではないか!
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