JAL社長に久留米市出身の鳥取氏就任へ 女性・CAで初
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日本航空(株)(本社:東京都品川区、赤坂祐二社長、JAL)は17日、鳥取三津子取締役専務執行役員(59)が4月1日付けで社長に昇格する人事を発表した。鳥取氏は客室乗務員(キャビンアテンダント、CA)出身。女性・CA出身者の社長就任は同社初だ。赤坂祐二社長は代表権のある会長に就く。
鳥取氏は福岡県久留米市出身。活水女子短大を卒業後、1985年に旧東亜国内航空にCAとして入社し、社名変更後の旧日本エアシステム(JAS)を経て、JALとの経営統合以降も客室関連サービス業務を中心にキャリアを重ねてきた。
2019年4月の客室安全推進部長就任を経て、22年に常務、23年4月に専務・顧客サービスの責任者であるカスタマー・エクスペリエンス本部長、同6月にはグループCCO(最高顧客責任者)に就任していた。
鳥取氏が入社した1985年は、日本航空123便墜落事故(8月12日)が発生した年。くしくも、今月2日に羽田空港で「516便衝突炎上事故」が発生したばかりだが、奇跡ともいえる救出劇で乗客・乗員379人の命が守られたことは記憶に新しい。
鳥取氏は安全推進にも携わった経験をもつ。今後、JALの一層の安全運行とサービス向上はもちろんだが、航空会社間の競争が一層激化し、さらに環境問題などへの高級会社の取り組みが注目されるなか、同氏の経営手腕は強く注目されそうだ。
【田中 直輝】
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