KDDIがローソンにTOB、Pontaポイント取り込みへ 他陣営の動向にも注目
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KDDI(株)(本社:東京都千代田区、高橋誠代表)と三菱商事(株)(本社:東京都千代田区、中西勝也代表)、(株)ローソン(本社:東京都品川区、竹増貞信代表)は6日、3社で資本業務提携契約を結んだことを明らかにした。さらに今後、ローソンの株式公開買い付け(TOB)を行うことも明らかにした。
現在ローソンの株式は三菱商事が50.1%、KDDIが2.1%、その他株主が47.8%をもつが、TOB後はスクイーズアウトを実施し、KDDIと三菱商事がローソンの議決権をそれぞれ50%ずつ保有して、非上場化する見込み。
TOB開始予定は2024年4月頃、スクイーズアウトの完了は24年9月頃を見込むとしている。買い付け額は5,000億円弱になるとしている。
携帯キャリア第2位のKDDIと、コンビニ業界第3位のローソンが提携することによって、両社は実店舗とデジタル領域の連携を深めていく。
今回の動きの大きな点は、ポイントカード「Ponta」がKDDIと同一陣営化することが確定したことである。
携帯キャリア各社とポイントカードの連携は次の通りだ。
1,dポイント(NTTドコモ)
2,PayPayポイント(PayPayはソフトバンクの連結子会社)
3,Tポイント(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)
三井住友カード(Vポイント)と24年4月に統合予定4,Pontaポイント(ローソン)
KDDIと連携へ5,楽天ポイント(楽天グループ)
シェアを急拡大した楽天カード、携帯キャリアの楽天モバイルを有する。今後の動静で注目されるのはTポイントと楽天ポイントだ。前社はクレジットカードで大きなシェアをもつVポイントと、加盟店の多いTポイントの連携だが、携帯キャリアとの連携がないため、今後、キャリア陣営との接近が注目される。
また、後者は当社記事でさんざん追いかけてきたように、楽天モバイルの経営不振から楽天経済圏はスポンサー陣営への身売りを迫られている。楽天グループ内の銀行、証券とともにどのようなかたちでの落としどころになるのか、年内の動向が注目される。
【寺村朋輝】
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