2024年11月05日( 火 )

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山本設備工業(株) 代表取締役社長 山本 慎一

生活インフラ整備とともに60年

 山本設備工業(株)は1956年2月に、創業者の山本熊一氏が2名の社員とともに管工事を目的に個人創業したのが始まり。その後、61年3月に株式会社へと改組。現在の代表取締役社長である山本慎一氏は、2006年1月に3代目として就任した。来年の2月には、同社は創業から60年を迎える。地場の同業のなかでも古参のポジションとなる同社は、現状に甘んじることなく、顧客満足度をより高めるための活動を、社内一丸となって取り組んでいる。

 同社の行動指針10則のなかで「水と空気と緑を守れ」と、人と環境への貢献を徹底している。同社の誠実に職務を遂行する姿勢は、施主(発注元)、仕入先、専門工事会社、そしてエンドユーザーに至るまで浸透し、厚い信頼関係を築いている。24時間対応のアフターメンテナンスの体制や、薬品類を一切使わない無害な圧縮空気と水道水で管内を洗浄し、人体と環境に優しい『JAB洗浄』のサービス提供など、きめ細かな施工とアフターメンテナンスの構築によるマネジメントを実践している。
 また、完成工事で得たノウハウの集積を行い、それらを基に毎年5月頃に情報を開示して施工基準書を制作。同基準書により問題点を分析して、将来の工事に生かすなど、常に進化するための活動を行っている。それらは、同社の使命のもと、いつも仕事に邁進する実行力がすべてである。

働く人々を大切にする

山本設備工業(株) 山本 慎一  代表取締役社長<

山本設備工業(株) 山本 慎一  代表取締役社長

 この4月に5名の新卒の社員が入社した。「志が高く、仕事への意欲と向上心が旺盛。これからが楽しみです」と語る山本代表。同社は新人を迎えるにあたり、桜の咲く時期に歓迎会を開催する。その会は、社員の家族を招いての会となる。「社員のご家族と一緒に楽しんでもらいます。社員一同、日々の仕事が厳しく心身とも辛いなかで、黙々と仕事を行っております。その日頃の活動に敬意を表して、会を開催しています。開催するごとに、社員の結婚や子どもが産まれた話、また子どもが大きくなった姿など、いろいろな楽しみや喜びがあります。この会により、弊社の姿勢を新入社員に感じてもらい、先輩らとの交流によってより一体感を高めております」(山本代表)と、社員一同との交流により、信頼関係を深めている。それは、同社の理念の1つである『働く人々を大切にする』という言葉に集約されている。
 その1つに、同社の独身寮の存在がある。「新入社員(男性)は、1年間は独身寮に入らせることにしており、独立心を育む第一歩となることを目指します。弊社の仕事は地味で、心身とも辛いことが多いです。そのような環境で、しっかり食べて休むという規則正しい生活を築いてほしいのです。さらには、先輩社員との交流により、より深い人間関係を築いてもらいたいです。それらによって、働きやすい環境を提供し、仕事に打ち込んで成長してほしいですね」と語る。そのほかにも、積み立ての推奨、社宅の完備など、同社の社員が生活の心配をしないで仕事に集中できる環境づくりへの投資を、同社は続けている。独身寮に入った社員は、1年が過ぎても引き続き住み続け、結婚を機に社宅に入るというケースがほとんどだという。

 このように『働く人々を大切にする』の理念で仕事に邁進する同社の社員には、「よく気働きをして心を込めて丁寧な仕事をしてくれる」「いかなるときもベストを尽くしてくれる。誠実な仕事ぶりだ」などの顧客の声が多数寄せられている。「仕事を通じて人生をつくるサポートを、社員に行います」(山本代表)という同社の経営マネジメントは、これからの企業経営におけるモデルの1つになるであろう。同社が毎期堅実な業績を築いていることが、その何よりの証である。

■INFORMATION
山本設備工業(株)
代 表:山本 慎一
所在地:福岡市南区那の川1-15-5
設 立:1961年3月
資本金:5,000万円
TEL:092-521-2935
URL:http://www.y-s-k.co.jp/

<プロフィール>
yamamoto山本 慎一(やまもと しんいち)
1990年4月、山本設備工業(株)入社。2002年12月、取締役就任。06年1月、代表取締役社長に就任した。趣味は読書、ゴルフ。

 

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