積水ハウス24年1月期 初の売上高3兆円超え
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積水ハウスは7日、2024年1月期の連結決算を発表した。それによると、売上高が前期比6.1%増の3兆1,072億4,200万円、営業利益が同3.6%増の2,709億5,600万円、経常利益が同4.3%増の2,682億4,800万円、当期純利益が同9.6%増の2,023億2,500万円となっていた。売上高は創業以来初の3兆円超えとなった。
セグメント別では、請負型ビジネスの売上高は賃貸・事業用建物事業が堅調だったことにより売上高1兆2,698億円(同1.6%増)、営業利益1,319億円(同3.3%増)となった。戸建住宅事業は売上高が4,710億円(同1.1%減)、営業利益は410億(同1.0%減)で、前期から続く資材価格高騰の影響を受けた。
賃貸住宅管理事業とリフォーム事業からなるストック型ビジネスは売上高8,215億円(同4.8%増)、営業利益736億円(同5.2%増)と伸長。前者では高付加価値提案に加え、高い入居率と賃料水準を実現する都市部を中心としたプライスリーダー戦略が奏功した。
仲介・不動産事業やマンション事業などからなる開発型ビジネスは売上高5,309億円(同31.3%増)、営業利益648億円(同78.0%増)と業績を大きく伸ばした。マンション事業では「グランドメゾン大濠公園THE TOWER」(福岡市中央区)の引渡しが完了したほか、「グランドメゾン溝の口の杜」(川崎市高津区)などの引渡しが順調に進むなど、物件の引渡しが計画通りに進捗し増収に寄与した。
一方、米国やオーストラリアで展開する国際事業は、売上高5,110億円(同1.9%減)、営業利益488億円(同33.8%減)と苦戦した。米国ではアメリカでは、戸建住宅事業・コミュニティ開発事業において、前期における住宅ローン金利の急激な上昇にともない受注残高が減少した影響を受けた。
24年期の受注高は全体で前期比13.8%増の3兆1,964億円。開発型ビジネス、なかでも都市再開発事業が1,356億円(同90.1%増)となるなど大きく伸長している。国際事業も5,200億円(同24.3増)と、米国における高品質な新築住宅へのニーズは高いことを受け、受注は回復傾向となっている。
受注残高は全体で1兆5,520億円(同7.2%増)。それを受け、25年1月期については売上高3兆3,420億円(24年1月期比7.6%増)、営業利益2,800億円(同3.3%増)、経常利益2,620億円(同2.3%減)、当期純利益2,030億円(同0.3%増)を計画している。
【田中 直輝】
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